平成25年司法試験の結果について(1)

合格率上昇方向へ

平成25年司法試験の結果が公表された(法務省HP)。
最終合格者数は、2049人。
受験者ベースの合格率は、2049÷7653≒26.7%だった。

以下は、合格者数と合格率の年別推移である。

 

合格者数

合格率

18

1009

48.2

19

1851

40.1

20

2065

32.9

21

2043

27.6

22

2074

25.4

23

2063

23.5

24

2102

25.0

25

2049

26.7

合格者数は若干減少したが、合格率は1.7ポイント上昇している。
これは、分母である受験者数が減少したからである。
昨年は1.5ポイントの上昇だったから、加速度が増している。
分母の受験者数の減少は、文科省の一貫した戦略である。
補助金減額等を使い、半強制的にローの定員削減と統廃合を実現する。
これによって、急激にローの修了生を減少させることに成功した。
(もっとも、それ以上に志願者自体が減っているということもある。)
この戦略が継続される以上、受験者数減少傾向は、基本的には継続する。

もっとも、1つ大きな変動要因がある。
それは、5年5回への受験回数の緩和である。
これが実現すれば、3回で退場するはずの人がまた受験する。
しかも、5年5回だと受控えが無意味になる。
これまで受け控えていた人が、受験者数に参入される。
これは、受験者数の大幅な押し上げ効果を持つ。
そうなると、合格率も大幅に下がることになる。
ただ、この効果は短期的なものだ。

以下は、法務省のシミュレーション(99ページから104ページ)を基礎にした予測合格率の推移である。
(なお、2000人合格、既に5年経過した者の復活は認めない案に基づく。)

24 24.6%
25 26.7%
26 31.1%
27 20.2%
28 25.9%
29 32.2%
30 37.8%
31 41.8%
32 44.5%
33 46.5%
34 48.0%
35 49.1%

短期的に合格率が20%まで下がった後、再び上昇傾向となる。
概ね、このような傾向となるだろう。
ただ、実際の合格率は、上記よりかなり下がる。
上記試算は、平成24年の受験率を平成25年以降分にも使って受験者数を計算しているからである。
すなわち、受験回数緩和を知って受控えが減る。
そのことによる受験率の上昇を全く考慮していない。
実際には、来年、すなわち平成26年から急激な下落となるはずである。
上記試算は、飽くまで3回で退場するはずの人が5回受けることによる影響を示したに過ぎない。
その点に、注意すべきである。

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