平成25年司法試験予備試験
口述試験(最終)結果について(1)

最終合格者は351人

平成25年予備試験の口述試験(最終)結果が公表された
合格点は、例年どおり119点。
最終合格者数は、351人だった。

379人が受験して、351人合格だから、受験者合格率は、92.61%。
やはり、理論的な合格率93.75%に近い数字となった。
これは、今のところ58点がほとんど付いていないことを裏付ける。
平成25年予備試験論文式試験の結果について(4・完)参照

ただ、合格率は、下がってきている。
以下は、口述試験の合格率等の推移である。

 

 

受験者数

合格者数

受験者
合格率

平成23

122

116

95.08%

平成24

233

219

93.99%

平成25

379

351

92.61%

わずかではあるが、低下傾向だ。
今年は、初めて93.75%を下回った。
この傾向が続くようだと、理論的な合格率93.75%との乖離が大きくなる。
それは、従来ほとんど付かなかった58点以下。
これを取ってしまう者の増加を意味する。
初日に58点を取ると、翌日に基準点の60点を取っても落ちる。
受かるには、上位4分の1以上に入って「挽回」する必要が生じる。
すなわち、58点を取った者は、75%が落ちる。
一科目の大失敗が、致命傷となる。

58点が普通に付く口述は、かなり怖い試験だ。
来年以降、さらに合格率低下傾向が続くのか、注目する必要がある。

口述は必ずしも「若手有利」ではない

以下は、不合格者全体に占める年齢層別の構成割合をまとめたものである。
(ただし、論文合格者ベースのため、口述を受験しなかった2名は不合格扱いになっている。)

年齢層

不合格者数

構成割合

20代

13

43.3%

30代

16.6%

40代

23.3%

50代

16.6%

60代

0%

4割強が、20代である。
ただ、前記のとおり、上記には口述をそもそも受験しなかった者が含まれている。
口述を受験しなかった2名は、20代の可能性が高い。
口述を受験しないのは、通常修了間近のロー生だ。
いずれにせよ受験資格が得られるから、受験する必要がない。
答練感覚で受けたら受かってしまったよ、という感じの人々である。
(試験日に飲み会があるという程度で、受験を放棄してもおかしくない。)
このような層には、20代が多いだろう。
仮にそう考えても、不合格者の28人中11人が20代だったことになる。

これは、論文合格者に占める20代の割合が圧倒的に高いことにも原因がある。
論文合格者381人中、実に262人(68.7%)が、20代だったからだ。
ただ、それを考慮しても、結構20代が落ちているな、という印象だ。
口述は、とっさの受け答え、反射神経の要求される試験である。
直感的には、20代の方が強そうだ。
しかし、必ずしも、そうはなっていない。
若手が落ちる要因は、知識不足だ。
口述は、それなりに知識も重要だということだろう。
(ただし、短答のように圧倒的に年配者有利ではないから、知識優位とも言い切れない。)
「コミュニケーション力さえあれば、知識はゼロでも受かる」というほど甘くはない。
20代の人は、論文に意外なほどあっさり受かるので、口述をナメてしまいがちだ。
この点は、注意すべきことである。

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