平成25年司法試験予備試験
口述試験(最終)結果について(2)

男女比別構成割合

下記は、各段階の男女比である。

 

男性

女性

出願

81.6%

18.3%

受験

82.0%

17.9%

短答
合格

90.2%

9.7%

論文
合格

87.4%

12.5%

口述
合格

87.4%

12.5%

昨年と比較すると、女性の出願比率が増えている。
昨年は、男性83.1%、女性16.8%だった。
昨年と比較して、1.5%の増加である。

それでも、司法試験の男女比約7:3と比べて、予備の男性の比率は圧倒的に大きい。
(ただし、司法試験の男女比にも変化があることにつき後述。)
これは、従来からの傾向である。
その理由として、筆者は、女性の方がリスクに敏感であるからと考えてきた。
平成23年司法試験予備試験口述試験(最終)結果について平成24年司法試験予備試験口述試験(最終)結果について(1)参照)

今回の女性の出願比率の増加も、同様に説明できそうである。
すなわち、近時の報道等で、予備の合格者数が増加傾向であること。
それから、司法試験での予備組合格率の高さ等が知れ渡ってきた。
予備は、実はさほどハイリスクローリターンの試験ではない。
むしろ、学費や通学の労力のかからない「おいしい試験」ではないか。
そういう認識が、一般的になってきた。
このことが、リスクに敏感な女性の出願を増やしたと考えられる。

他方、ハイリスクローリターンと認識され始めているのが、ロースクールである。
平成20年以降の司法試験の出願男女比に、それが現れている。

年(平成)

男性

女性

20

69.7%

30.3%

21

69.8%

30.2%

22

70.3%

29.7%

23

71.3%

28.7%

24

71.9%

28.1%

25

73.3%

26.7%

一貫して、女性の比率が下がっている。
ローのうまみの無さに気付いた女性が、それを行動に移している。
男性の方は、「わかっているけどやめられない」感じになっている。

男女別合格率

以下は、男女別の合格率である。
短答は、受験者ベース。
論文は、短答合格者ベース。
口述は、論文合格者ベースで、それぞれ算出している。

 

 

男性

女性

短答

24.0%

11.8%

論文

18.2%

24.3%

口述

92.1%

91.6%

短答は男性が強く、論文は女性が強い。
これは、一貫した傾向である。
男性は、リスクに鈍感で、何度も受験する。
だから、長期受験者が多い。
長期受験者は、勉強量(≒知識量)が多いから、短答が得意である。
その結果、男性の短答合格率は高くなる。

他方、女性はリスクに敏感で、無謀な受験を続けない。
従って、長期受験者は少ない。
そのため、女性の短答合格率は低い。

論文が逆転することも、同様に説明できることになる。
論文は、「受かりにくい人は何度受けても受かりにくい」法則がある。
従って、長期受験者は、論文合格率が極端に低い。
だから、長期受験者の多い男性の論文合格率が低く、逆の女性は高くなる。

口述については、若干女性不利、というのが例年の傾向だ。
女性は、精神的に揺さぶられやすいからかもしれない。
女性の場合、間違いを指摘され、泣き出して黙りこんでしまったりする人もいるという。
これは、口述では致命的だ。
その辺りが、影響しているのだろう。
とはいえ、極めて微妙な差でしかない。
短答、論文のような、顕著な特徴があるとはいい難い。

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