2017年3月のツイートまとめ

2017年03月01日(水)3 tweets
3月1日
『2017年02月28日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/447474021.html

3月1日
司法修習終了者の進路別人数の推移
http://www.moj.go.jp/content/001216618.pdf

3月1日
弁護士未登録者数の推移
http://www.moj.go.jp/content/001216619.pdf

2017年03月02日(木)4 tweets
3月2日
『2017年03月01日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/447502850.html

3月2日
「鹿児島大司法政策教育研究センターと中央大法科大学院は28日、インターネットで互いの講義などが受けられる連携協定を結んだ。」
法学教育で連携協定 鹿大と中央大
http://www.yomiuri.co.jp/local/kagoshima/news/20170228-OYTNT50051.html

3月2日
「書く」ことと「読む」ことでは、脳への負担とインパクトがまるで違います。「読む」作業は受動的で、脳への負担やインパクトはとても小さい。これに対し、「書く」作業は能動的で、負担が大きい反面、脳へのインパクトが強く、記憶に残ります。普段の学習でも、これは意識すべきです。

3月2日
例えば、基本書やテキストを読む勉強をする場合、ある項目を読んだ直後に本を閉じ、今読んだ部分の要旨を紙に書いて再現してみる。多くの場合、ほとんどできないでしょう。そのくらい、頭に入っていないものなのです。そこで、再度書けなかった部分を確認すると、吸収の度合いが随分変わります。

2017年03月03日(金)3 tweets
3月3日
『2017年03月02日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/447536452.html

3月3日
法学部・法科大学院関係データ集
http://www.moj.go.jp/content/001216641.pdf

3月3日
司法試験予備試験合格者等に関するデータ一覧
http://www.moj.go.jp/content/001216648.pdf

2017年03月04日(土)6 tweets
3月4日
『2017年03月03日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/447568739.html

3月4日
予備試験合格者・司法試験合格者(予備試験合格資格に基づく)に関する職種別人員数の推移
http://www.moj.go.jp/content/001216649.pdf

3月4日
司法試験予備試験の結果について(平成23年~平成28年)
http://www.moj.go.jp/content/001216650.pdf

3月4日
平成26年公法系第1問の出題趣旨に「判例それぞれを外在的にではなく,内在的に理解し」という記述があり、採点実感でも、「判例の「内側」に入ろうとせずに「外在的な批判」に終始する…適切ではない」という記述があります。この意味がわからない、という人が案外多いようです。

3月4日
これは要するに、「判例を前提に射程論で書いて下さいよ。」という意味です。「この点判例は…しかし…で妥当でない。そこで…と解する」というように判例を批判して自説を書くという(従来の予備校答案的な)書き方が「外在的」な書き方で、それはダメですよ。ということですね。

3月4日
射程論の具体的な書き方や、「内在的」「外在的」という表現が青柳さん独自の表現ではなく、憲法判例百選の現在の編集方針でもあること等については、「司法試験平成27年採点実感等に関する意見の読み方(憲法)」で詳しく説明しました。
https://www.amazon.co.jp/dp/B01BR98XOW

2017年03月05日(日)7 tweets
3月5日
『2017年03月04日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/447600494.html

3月5日
国の機関における弁護士の在職者数について(比較表)
http://www.moj.go.jp/content/001216620.pdf

3月5日
地方公共団体における法曹有資格者の常勤職員
http://www.moj.go.jp/content/001216621.pdf

3月5日
企業内弁護士数の推移
http://www.moj.go.jp/content/001216623.pdf

3月5日
判例の射程論で書く際に、参考になる市販の本というのは少ないのですが、2つ挙げることができます。1つは、「判例から考える憲法」です。この本では、結構いい加減に判例を参照して構わないんだ、ということを学ぶことができます。
https://www.amazon.co.jp/dp/4587524603

3月5日
この本を読む際に注意すべきは、「普通に読むといい加減な思いつきで判例を引いてるようにみえるが、実は背後に難しい理論があるのだろう。」と思ってはいけない、ということです。そうではなく、「このくらいのいい加減な感覚で適当に判例を引けばいいのか。」と開眼することが重要です。

3月5日
論述例も付いていて、具体的な引用の仕方も参考にできるのが、「憲法演習ノート」です。この本では、「特に理由も書かずにいきなり判例の規範を書いていいんだ。」ということを学びます。高度な部分もありますが、それはあまり気にしないことです。
https://www.amazon.co.jp/dp/4335356455/

2017年03月06日(月)3 tweets
3月6日
『2017年03月05日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/447633868.html

3月6日
裁判所法の一部を改正する法律案の概要(修習給付金の支給等及び懲戒に関する規定の整備に係るもの)
http://www.moj.go.jp/content/001216651.pdf

3月6日
法学部に在籍する学生に対する法曹志望に関するアンケート調査結果
http://www.moj.go.jp/content/001216652.pdf

2017年03月07日(火)3 tweets
3月7日
『2017年03月06日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/447663623.html

3月7日
平成28年度法科大学院教育状況調査結果
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/012/siryo/__icsFiles/afieldfile/2017/02/21/1382224_01.pdf

3月7日
法曹志願者に対する教育の在り方に関するこれまでに指摘された主な論点(案)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/012/siryo/attach/1382231.htm

2017年03月08日(水)4 tweets
3月8日
『2017年03月07日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/447694956.html

3月8日
山尾志桜里(民進)委員「これは、過去問を公表しているわけですよね。受験生の皆さんは、その過去問を見て、やはり、自分が司法試験を受けるに当たって、参考にもし、勉強にもし、よすがにもするわけです。そこで、お尋ねします。」
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/192/0004/19210210004003a.html

3月8日
平成19年短答公法系第13問ウ前段
 憲法第9条についての政府の解釈によれば,同条によって集団的自衛権の行使が禁じられており,個別的自衛権の行使に当たらないような武力の行使は許されないが,武力の行使に当たらない武器の使用は許される。
http://www.moj.go.jp/content/000006371.pdf

3月8日
山尾志桜里(民進)委員「平成十九年のこの問題について、当時はマルであったと。今これが出たら、あるいは来年これが出たら、マルですか、バツですかということについて、法務大臣は答えません。そうしたらば、受験生、国民は、いつ、誰に、どのようにお尋ねすればよろしいのですか。」

2017年03月09日(木)11 tweets
3月9日
『2017年03月08日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/447730392.html

3月9日
金田勝年法相「司法試験の正解について、疑義が後に生じたりした場合というのがあろうかと思います。そういう場合には、司法試験委員会において司法試験考査委員に検討を依頼することになります。」
衆院法務委員会平成28年10月21日
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/192/0004/19210210004003a.html

3月9日
金田勝年法相「その結果、仮に司法試験考査委員が試験実施当時の正解として誤りであったと判断した場合には、正解を訂正することになるということもあり得る、こういうふうに承知をしております。したがって、司法試験委員会において司法試験考査委員に検討を依頼することとなると思います。」

3月9日
山尾志桜里(民進)委員「来年同じ問題が出たら…答えが変わっているんじゃないですか。それについて、この疑義について、これも司法試験委員会に検討を命じていただける、検討を要請していただける、そういうふうに承ってよろしいんですか。」
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/192/0004/19210210004003a.html

3月9日
金田勝年法相「将来の問題につきましては、みずからその時点で考えていただく問題になろうかと思います。」
衆院法務委員会平成28年10月21日
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/192/0004/19210210004003a.html

3月9日
法科大学院では、「規範の暗記はするな。本質を理解すれば覚えなくても判例と同じ規範が頭に湧いて出てくる。」などと言われるかもしれません。これは明確な嘘です。判例の規範は、まず暗記する。この時点では、理解は必要ありません。大事なことは、これを使って繰り返し問題を解くことです。

3月9日
覚えた規範を使って事例問題を繰り返し解くと、その過程で、なぜ判例がその文言を使ったのか、その文言の具体的な意味が自然と理解できます。筆者も、「理解して記憶する」という表現を使うことはありますが、実際の学習プロセスは、むしろ、記憶が先行し、理解が後からついて来ることが多いのです。

3月9日
記憶は知的な道具です。頭に入れないと使えない。スマホを使いこなすには、実際に手に取って動かすことが必要ですが、そのためにはスマホを買って手元に置いておく必要がある。スマホが手元にないのに、取扱説明書を何度繰り返し読んでも、使いこなせません。基本書をただ読んでもダメなのと同じです。

3月9日
規範を覚えるのは、スマホを買う段階です。スマホを手元に置くように、規範を頭の中に入れておく。それから、スマホを何度も操作するのと同じような感覚で、繰り返し事例問題を解き、覚えた規範を使ってみる。スマホも最初はイライラしますが、使えると楽しい。演習も次第に面白くなってくるはずです。

3月9日
多くの人が、スマホの取扱説明書をきちんと読まずに、いつのまにか使いこなせるようになっています。どうしても必要なときだけ、該当箇所を見る程度でしょう。短期の若手合格者が基本書をきちんと読まないのも、同じ理屈です。まず覚える。そして使う。この繰り返しで受かっていくのです。

3月9日
もちろん、覚えるに当たって、意味を理解した方が覚えやすい、という場合もあります。その意味では、理解と記憶の間には相互関係がある。ただ、「完璧に理解してから覚えよう。」という感覚でいると、いつまでたっても覚えません。覚える作業は辛いですが、最優先でやるべきです。

2017年03月10日(金)7 tweets
3月10日
『2017年03月09日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/447761335.html

3月10日
山尾志桜里(民進)委員「今大臣は、将来のことには答えられないとおっしゃっておられます。…実はこの第十三問、現在の政府答弁を前提にしたら、平成十九年時点でも正解はバツだった余地があるのではないですか。」
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/192/0004/19210210004003a.html

3月10日
山尾委員「我が党の舟山議員が…安倍総理に尋ねています。「基本的な論理として同盟国に対する外国からの武力攻撃も読める」…四十七年解釈ですね、「そういった理解でよろしいですか。」と。総理も…「この基本論理の中にはこれは含まれているということでございます。」こう答弁なされています」

3月10日
山尾志桜里(民進)委員「横畠法制局長官…は大変おもしろい答弁をされている。「同様に考えていた者がいたかどうかは存じませんが、この昭和四十七年の政府見解そのものの組立てから、そのような解釈、理解ができるということでございます。」と。」
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/192/0004/19210210004003a.html

3月10日
山尾志桜里(民進)委員「昭和四十七年の政府見解そのものからそのような解釈、理解ができる、集団的自衛権の一部行使が含まれていたと解釈、理解ができる…こういう答弁であります。」
衆院法務委員会平成28年10月21日
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/192/0004/19210210004003a.html

3月10日
山尾志桜里(民進)委員「横畠長官の言う同様に考えていた者、同様に気づいていた者、実は四十七年見解の中に既に集団的自衛権の行使が一部含まれているんだと気づいていた者が受験生の中にいたら、この文章に対しての答えはバツになるんじゃありませんか。」

3月10日
金田勝年法相「試験を実施しました平成十九年当時の正解として、御指摘の第十三問ウの記載は正しい旨を公表しております。それ以上の集団的自衛権の解釈につきましては、私としては答える立場にはありません」
衆院法務委員会平成28年10月21日
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/192/0004/19210210004003a.html
2017年03月11日(土)4 tweets
3月11日
『2017年03月10日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/447792182.html

3月11日
山尾志桜里(民進)委員「これは大臣、安保法制のときの現政権のへ理屈を前提とすると、平成十九年の答えを撤回し、合格者を見直すしかないんですよ。この問題は二点なんですね。二点で人生が変わるんです。」
衆院法務委員会平成28年10月21日
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/192/0004/19210210004003a.html

3月11日
山尾(民進)委員「六回落ちている私が言うんだから間違いありません。一生をかけているんです。もしこの答えを撤回しないというなら、あの安保法制の議論のときの政府のへ理屈を撤回するしかないんです。」
衆院法務委員会平成28年10月21日
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/192/0004/19210210004003a.html

3月11日
山尾志桜里(民進)委員「どっちかです。私は、もちろん求めるのは後者ですよ。平成十九年当時、あの四十七年見解の中に集団的自衛権の行使が一部含まれる、そんな解釈はなかったんだから、そして、今も真理としてはないのです。」
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/192/0004/19210210004003a.html

2017年03月12日(日)8 tweets
3月12日
『2017年03月11日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/447820961.html

3月12日
山尾志桜里(民進)委員「この問題について、大臣、検討を依頼するべきではありませんか。司法試験法の第十二条二項の中に、法務大臣の諮問に応じ、司法試験の実施に関する重要事項について調査審議をすること、委員会はこういう権能を有しております。大臣、委員会に諮問してください。」

3月12日
金田勝年法相「平成十九年当時の正解については答弁したとおりであって、疑義が生じているとは考えておりません。」
衆院法務委員会平成28年10月21日
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/192/0004/19210210004003a.html

3月12日
山尾志桜里(民進)委員「疑義が生じていないとよく言い切れますね。…私この場で、疑義が生じるに値するぐらいの質問内容はしたつもりです。疑義が生じていないとおっしゃるなら、払拭してください。」
衆院法務委員会平成28年10月21日
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/192/0004/19210210004003a.html

3月12日
金田勝年法相「御指摘があります第十三問のウについては、疑義が生じていないというのは、これまで受験者等から公表した正解が誤っているなどの申し出はなかったものと承知をいたしております。」
衆院法務委員会平成28年10月21日
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/192/0004/19210210004003a.html

3月12日
山尾志桜里委員「だから、今、私がこの場で、相当の根拠を持って疑義を申し上げています。それを受けて、今、疑義が生じたんだから、検討を命じてくださいと、当たり前のことを私はお願いをしているだけです。検討を命じてください。どうですか。」
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/192/0004/19210210004003a.html

3月12日
山尾志桜里委員「もしここで疑義が生じていないと突っぱねるんだったら、政府の統一見解と大臣の見解が違うことになりますよ。政府の統一見解は、もうあの当時から、昭和四十七年見解の中に既に集団的自衛権の行使を一部認めるというその考え方が含まれていたんだ、そういうことですから。」

3月12日
金田勝年法相「現時点では、司法試験委員会が疑義を抱いているとは承知しておりません。それから、もう一点。平和安全法制については、法務省が所管するものではありません。中身について申し上げております。その内容に立ち入って、この議論についてこれ以上の答弁をする立場にない」

2017年03月13日(月)12 tweets
3月13日
『2017年03月12日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/447856574.html

3月13日
井出庸生(民進)委員「政府の政策と司法試験と、これからどうしていくんですか。政府の政策、大きな変更があった、解釈が変わった、そういうときに、司法試験との整合性を一体どうやってとっていったらいいのか、受験生は何を頼りに勉強したらいいのか。これは本当に司法試験の根幹にかかわりますよ」

3月13日
金田勝年法相「試験の性質上、事後の事情の変更によって試験実施当時の正解が変更されるものではない、このように考えております。よろしいですね。」
衆院法務委員会平成28年10月21日
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/192/0004/19210210004003a.html

3月13日
井出庸生(民進)委員「当時の正解を大事にするというのは、確かに司法試験に限らず検討されるべきことだと思うんですが、きょう問われているのは、まず、金田大臣が今おっしゃった事後の事情の変更なんです」
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/192/0004/19210210004003a.html

3月13日
井出委員「事後の事情の変更、つまり政府が政府見解を変えた、そのことをお認めになった上で、では当時の問題、疑義があるかさかのぼるか、今大臣おっしゃるように、いや、でも当時のことだから正解とすべきだとおっしゃるか、その議論が一つです。」
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/192/0004/19210210004003a.html

3月13日
井出庸生(民進)委員「あと、そもそも…この政府見解は昭和四十七年からのものなんでしょう、事後の変更などないのでしょうと。ですから、事後の事情の変更のあったなしや、そもそもないんじゃないかと。そのことについていずれもお答えをいただいておりませんが、改めてお答えいただきたい」

3月13日
金田勝年法相「第一点目は、そこまで私は申し上げておりません。…第二点目については…平和安全法制…は法務省が所管するものではなく、その内容に立ち入って…答弁をする立場にはないということを申し上げております。」
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/192/0004/19210210004003a.html

3月13日
憲法の出題傾向は、特定の考査委員が交代したことによって、影響を受けています。気を付けたいのは、人権選択についての誘導の位置付けです。平成27年までは、露骨に誘導する反面、その誘導に従わない場合は、ほとんど点を付けない、という大胆な手法が採られていました。

3月13日
当時は、理論ではなく、誘導の文言から人権の種類を特定することが求められていました。実務家の感覚からするとこんな主張はダメだろうと思えるものでも、その指示どおりの人権で書かなければ点が付きません。その傾向が最も顕著だったのが、平成27年の司法試験でした。

3月13日
「本年は,原告となるBが主張したい点につき問題文中で明記するとともに,設問1において,「Bの主張にできる限り沿った訴訟活動を行うという観点から」との条件を付した。」
平成27年出題趣旨
http://www.moj.go.jp/content/001166241.pdf

3月13日
「多くの法曹実務家は、現在の学説や判例を前提とすれば、このような依頼者がいれば、公務就任権等の侵害としてならともかく「差別」として争うことは主張自体失当であるとして、依頼者を説得するものと考えられる。」
http://www.moj.go.jp/content/001179584.pdf

3月13日
「司法試験はまずは法曹実務家として適性を問う試験であることに鑑みると、この場合、無理に依頼者の意向に沿って立論することが法曹実務家として正しい姿であるか疑問である。」
平成27年度司法試験に関するアンケート調査結果報告書
http://www.moj.go.jp/content/001179584.pdf

2017年03月14日(火)13 tweets
3月14日
『2017年03月13日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/447891120.html

3月14日
山尾志桜里(民進)委員「平成十九年の短答式の…ウの文章を含む問十三の配点は…二点です。あと二点以内で…合格点に達したのにという人は…合計六十四人ですね。…問十三の正答率は、司法試験の予備校の調べでいくと一三%です。」
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/192/0004/19210260004005a.html

3月14日
山尾委員「この六十四人のうち…約八七%の人は、この問題に誤り、間違ったという評価を与えられて不合格になっています…この問題に合否を左右されて不合格になっていると考えられます。…これだけ具体の人生を左右している疑義が生じているのです」
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/192/0004/19210260004005a.html

3月14日
山尾志桜里(民進)委員「まさに司法試験法における司法試験委員会あるいは司法試験考査委員の職責である司法試験の出題、採点、合格判定に具体的に疑義が生じまくっていると私は思うんですけれども、大臣、その点についていかがお考えですか。」
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/192/0004/19210260004005a.html

3月14日
金田勝年法相「御指摘の司法試験の問題につきまして私が申し上げることのできますことは、御指摘のウの記載がマルであるとの正解が公表されているとの事実だけであります。」
衆院法務委員会平成28年10月26日
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/192/0004/19210260004005a.html

3月14日
平成27年以前は、人権選択の決定要素として誘導の文言が最も重要でした。どんなにその構成に疑問があっても、言われたとおりにしないと、ひどいことになる。また、誘導文言がどの人権を示唆するのか、作問者の癖から正確に読み取る力が求められました。理論的な正しさは二の次だったのです。

3月14日
平成28年の司法試験及び予備試験でも、問題文には一定の誘導がありました。ところが、その意味合いは、異なっています。何がどう違うのか。それは、その誘導文言によって、人権選択を絶対的に特定し、それ以外の人権選択は許さないぞ、という態度がないという点です。

3月14日
平成28年の司法試験及び予備試験の憲法の上位答案を見ればわかりますが、平成27年以前と比較すると、人権選択によって顕著な差が生じていません。特に予備試験では、出題趣旨で21条構成を「最も直裁」としながら、19条構成の答案にも普通に高い評価を与えているのです。

3月14日
これは、平成28年の担当者が、単に形式だけ平成27年以前に似せようとしたために、従来は重い意味が込められていた誘導文言についても、「とりあえず形式を似せるために書いておくか。」程度の意識でなんとなく挿入したからでしょう。この出題者の意識は、問題文の読み方に影響します。

3月14日
わかりやすいのは平成28年予備試験です。従来なら、作問者が慎重に誘導文言を選ぶはずだ、という観点から、判例の「歴史観ないし世界観に反する特定の思想の表明に係る行為」と誘導文言の類似性に着目し、「19条でいかないとひどいことになる、怖い怖い。」という読み方をすべきでした。

3月14日
ところが、蓋を開けてみると、21条でも全然大丈夫(むしろそれが正解とされている)だった。今後もこの傾向が続くかはまだわかりませんが、仮にこの傾向が続くなら、これまでのように誘導文言に神経質にならなくてもよいことになります。この点は、過去問検討をする際に、意識したいところです。

3月14日
なお、平成28年予備試験の出題趣旨では、「的を得た」という表現があり、これを嘲笑する反応があるようです。しかし、現在ではこの表現は誤用ではない、という整理がされています。
https://twitter.com/IIMA_Hiroaki/status/412139873101807616

3月14日
「1985年8月16日の朝刊…では、「ソ朝関係に比べ中朝関係が後退したなどと観測するのは的を得ていないだろう」と「得る」の方が使われています…朝日新聞だけではありません。毎日新聞でも「的を得る」という表現は確認できました。」
http://netallica.yahoo.co.jp/news/20160723-34528727-netallicaq

2017年03月15日(水)14 tweets
3月15日
『2017年03月14日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/447919676.html

3月15日
山尾志桜里(民進)委員「予備試験の短答式で出題の誤りがあって、法務省は、謝罪の上、訂正をしておりますね。皆さんのお手元にも、出題の誤りについて、平成二十八年六月九日、司法試験委員会、こういうクレジットで、紙を用意いたしました。」
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/192/0004/19210260004005a.html

3月15日
平成28年司法試験予備試験短答式試験一般教養科目における出題の誤りについて
http://www.moj.go.jp/content/001185320.pdf

3月15日
山尾志桜里(民進)委員「その経過を教えていただけますか。要するに、私が聞きたいのは、疑義が生じたときに、どういう手続を経て、誤りがあったらそれが認められて公表されていくのか、その誤りについて、司法試験委員会そして法務省としてそれをあるべき姿に戻していくのか」

3月15日
金田勝年法相「予備試験短答式試験一般の教養科目第三十一問について…問題を公表したところ、法務省宛てに、出題に誤りがあるという連絡が寄せられました。司法試験委員会の庶務を担当しております法務省大臣官房人事課において把握をし、庶務担当の人事課から司法試験委員会に報告がなされた」

3月15日
金田勝年法相「一般教養科目を担当する司法試験予備試験考査委員において検討をいたしましたところ、問題文に誤りがあって、正答となる選択肢のない不適切な出題であったことが判明をいたしました…司法試験予備試験考査委員会議において、この出題の誤りについて協議を行いました」

3月15日
金田勝年法相「当該問題を選択して回答した者については、全て同問題について正答として取り扱うことが決定されまして、救済措置をとって、短答式試験の合格判定が行われたものと聞いております。」
衆院法務委員会平成28年10月26日
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/192/0004/19210260004005a.html

3月15日
金田勝年法相「そして、同じ日に開催されました司法試験委員会において、司法試験予備試験考査委員会議でこのような救済措置がとられたことが報告された上、公表の要否については、協議をいたしました結果、法務省のホームページ上において事案を公表することとされたと聞いております。」

3月15日
金田勝年法相「なお、この事案につきましては、問題を公表しました段階で出題に誤りがあったことが判明しており、まだ正解を公表していなかった段階、このように聞いております。」
衆院法務委員会平成28年10月26日
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/192/0004/19210260004005a.html

3月15日
「GPS捜査は…個人のプライバシーが強く保護されるべき場所や空間に関わるものも含めて,対象車両及びその使用者の所在と移動状況を逐一把握する…個人の行動を継続的,網羅的に把握することを必然的に伴うから,個人のプライバシーを侵害し得る」
http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=86600

3月15日
「また,そのような侵害を可能とする機器を個人の所持品に秘かに装着することによって行う点において,公道上の所在を肉眼で把握したりカメラで撮影したりするような手法とは異なり,公権力による私的領域への侵入を伴う」
http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=86600

3月15日
「憲法35条…の規定の保障対象には,「住居,書類及び所持品」に限らずこれらに準ずる私的領域に「侵入」されることのない権利が含まれる」
最大判平29・3・15
http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=86600

3月15日
「個人のプライバシーの侵害を可能とする機器をその所持品に秘かに装着することによって,合理的に推認される個人の意思に反してその私的領域に侵入する捜査手法であるGPS捜査は,個人の意思を制圧して憲法の保障する重要な法的利益を侵害するものとして…強制の処分に当たる」

3月15日
「一般的には,現行犯人逮捕等の令状を要しないものとされている処分と同視すべき事情があると認めるのも困難であるから,令状がなければ行うことのできない処分と解すべきである。」
最大判平29・3・15
http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=86600
2017年03月16日(木)8 tweets
3月16日
『2017年03月15日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/448006276.html

3月16日
山尾志桜里(民進)委員「教養科目の出題の誤りについて。これはちゃんと司法試験委員会が、誤りでしたということをやっております。そして、平成二十三年にも、司法試験の論文の刑事系ですか、これについて、問題に不適切な点があったということで公表されて、司法試験委員会が対応をしています。」

3月16日
山尾志桜里(民進)委員「これはバツだったということになれば、司法試験委員会が判断をもしそうしたり、それによって法務大臣もそうだったという見解になれば、これは、私から言わせれば、政府のこのへ理屈を追認したということになります。」
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/192/0004/19210260004005a.html

3月16日
山尾志桜里(民進)委員「一方、これが、いや、これはマルのままだよ、こういう判断をこの後下されれば、これは、司法試験委員会、場合によっては法務大臣も政府のへ理屈に屈しなかった、私はそういう評価も十分できるんだというふうに思います。」
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/192/0004/19210260004005a.html

3月16日
「GPS捜査は,情報機器の画面表示を読み取って対象車両の所在と移動状況を把握する点では刑訴法上の「検証」と同様の性質を有するものの,対象車両にGPS端末を取り付けることにより対象車両及びその使用者の所在の検索を行う点において,「検証」では捉えきれない性質を有する」

3月16日
「GPS捜査は,GPS端末を取り付けた対象車両の所在の検索を通じて対象車両の使用者の行動を継続的,網羅的に把握することを必然的に伴う」
最大判平29・3・15
http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=86600

3月16日
「GPS端末を取り付けるべき車両及び罪名を特定しただけでは被疑事実と関係のない使用者の行動の過剰な把握を抑制することができず,裁判官による令状請求の審査を要することとされている趣旨を満たすことができない」
最大判平29・3・15
http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=86600

3月16日
「GPS捜査は,被疑者らに知られず秘かに行うのでなければ意味がなく,事前の令状呈示を行うことは想定できない…事前の令状呈示が絶対的な要請であるとは解されないとしても,これに代わる公正の担保の手段が仕組みとして確保されていないのでは,適正手続の保障という観点から問題が残る。」

2017年03月17日(金)5 tweets
3月17日
『2017年03月16日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/448036359.html

3月17日
「実施可能期間の限定,第三者の立会い,事後の通知等様々なものが考えられるところ…どのような手段を選択するかは,刑訴法197条1項ただし書の趣旨に照らし,第一次的には立法府に委ねられていると解される。」
最大判平29・3・15
http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=86600

3月17日
「令状請求の審査を担当する裁判官の判断により,多様な選択肢の中から的確な条件の選択が行われない限り是認できないような強制の処分を認めることは,「強制の処分は,この法律に特別の定のある場合でなければ,これをすることができない」と規定する同項ただし書の趣旨に沿うものとはいえない」

3月17日
「刑訴法197条1項ただし書の「この法律に特別の定のある場合」に当たるとして同法が規定する令状を発付することには疑義がある。GPS捜査が今後も広く用いられ得る有力な捜査手法であるとすれば…立法的な措置が講じられることが望ましい。」
http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=86600

3月17日
「しかしながら,本件GPS捜査によって直接得られた証拠及びこれと密接な関連性を有する証拠の証拠能力を否定する一方で,その余の証拠につき,同捜査に密接に関連するとまでは認められないとして証拠能力を肯定し…た第1審判決は正当であり,第1審判決を維持した原判決の結論に誤りはない」

2017年03月18日(土)4 tweets
3月18日
『2017年03月17日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/448073762.html

3月18日
「立法が具体的に検討されることになったとしても,法制化されるまでには一定の時間を要する…それまでの間,裁判官の審査を受けてGPS捜査を実施することが全く否定されるべきものではない」
岡部,大谷,池上補足意見
http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=86600

3月18日
「もとより,これを認めるとしても…ごく限られた極めて重大な犯罪の捜査のため,対象車両の使用者の行動の継続的,網羅的な把握が不可欠であるとの意味で,高度の必要性が要求される。」
岡部,大谷,池上補足意見
http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=86600

3月18日
「さらに…令状の請求及び発付は,法廷意見に判示された各点について十分配慮した上で行われなければならない…令状の発付が認められる余地があるとしても…ごく限られた特別の事情の下での極めて慎重な判断が求められる」
岡部,大谷,池上補足意見
http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=86600

2017年03月19日(日)4 tweets
3月19日
『2017年03月18日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/448106838.html

3月19日
法科大学院適性試験志願者数及び受験者数・司法試験予備試験受験者数及び合格者数
http://www.moj.go.jp/content/001216626.pdf

3月19日
法科大学院修了年度別司法試験合格状況
http://www.moj.go.jp/content/001216629.pdf

3月19日
司法修習生採用者数・考試(二回試験)不合格者数
http://www.moj.go.jp/content/001216631.pdf

2017年03月20日(月)3 tweets
3月20日
『2017年03月19日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/448135375.html

3月20日
統一適性試験の在り方に関する調査検討結果報告
http://www.moj.go.jp/content/001216634.pdf

3月20日
法科大学院法学未修者等選抜ガイドライン(仮称)(骨子案)
http://www.moj.go.jp/content/001216635.pdf

2017年03月21日(火)3 tweets
3月21日
『2017年03月20日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/448183087.html

3月21日
平成30年司法試験会場の公募について
http://www.moj.go.jp/jinji/shihoushiken/jinji08_00143.html

3月21日
平成29年司法試験予備試験における試験実施業務の委託 一式
http://www.moj.go.jp/kaikei/choutatsu/kaikei11_03729.html

2017年03月22日(水)3 tweets
3月22日
『2017年03月21日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/448222770.html

3月22日
中川丈久(神戸)委員「直感的には,ゼミ形式の方がむしろICTはやりやすく、どちらかといえば講義の方が難しいというような気がします…ゼミ形式でICT遠隔授業をやっておりまして,これは全く問題なくできます。」
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/075/gijiroku/1383330.htm

3月22日
中川丈久(神戸)委員「少人数だから簡単なんですね。これが本当にある程度の人数がいる講義でできるかなというので,やっと今年、法科大学院のひとつの授業でICT配信を試行を始めようとしている…1回しかまだ行っていませんが,補助者は必要だけけど何とかできるかなということが分かってきた」

2017年03月23日(木)4 tweets
3月23日
『2017年03月22日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/448280543.html

3月23日
米田憲市(鹿児島)委員「人数の問題は,恐らく音の問題だけで、結局,きちんと学生が発言したものが全体に伝わるような設備があるかどうかだけに依存すると思うんですね。」
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/075/gijiroku/1383330.htm

3月23日
米田(鹿児島)委員「問題になるのは、マイクを運ぶ時間とかで取られて,大教室ではうまくいかないという認識に至ることが多い。あるいは、声を大きく,相当大きな声でないと集音マイクに入らないということもあります。そういう難しさが多分ある」
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/075/gijiroku/1383330.htm

3月23日
米田憲市(鹿児島)委員「ですが、画像的にある程度伝わっていて,音が伝われば,人数は実は余り関係ない。そうすると設備に依存してくるので,その部分が担保されているということが条件になって,オーケーになる…というような気がします。」
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/075/gijiroku/1383330.htm

2017年03月24日(金)4 tweets
3月24日
『2017年03月23日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/448322183.html

3月24日
宇加治恭子(弁護士)委員「例えばローヤリング科目とか模擬裁判を遠隔ではない形で行っているところでも,実際上ICTを使って行っている例はあります。」
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/075/gijiroku/1383330.htm

3月24日
宇加治恭子(弁護士)委員「ローヤリング科目であれば,役割ごとに学生がグループを作っていて,その中で議論をする。それから,模擬相談者を設定しているところですと,模擬相談者の方が学生に呼ばれてすぐ大学に来るわけではないので,模擬相談者とはメールやLMSでやりとりをしていたりする」

3月24日
宇加治恭子委員「そのシステムがきちんと整備されている法科大学院,例えば関西学院大学などでは,LMSで議論をしている様子を教員が見ている…必要があればサポートしたり助言をしたりすることができるような形で運用されていると聞いています」
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/075/gijiroku/1383330.htm

2017年03月25日(土)7 tweets
3月25日
『2017年03月24日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/448350330.html

3月25日
チェスや将棋・囲碁の世界で、コンピューターがプロに勝つようになったことが、時折ニュースになります。このコンピューターの強さを実現する仕組みには共通する部分があり、それは、とても荒っぽくいえば、過去の大量の棋譜を読み込ませて、パターン(本質)を見出す学習をさせることです。

3月25日
機械学習という手法は以前からあったわけですが、手法によって、一定の情報量から本質(パターン)を抽出する効率が違います。これは、ちょうど知識が豊富でも、それをうまく応用できる人、できない人がいるのと同じでしょう。
http://www-adsys.sys.i.kyoto-u.ac.jp/mohzeki/Presentation/Tokyodat20160218_web.pdf

3月25日
これは、司法試験の学習において、先に記憶し、その後に理解がついてくることとも符号します。法科大学院などでは、「本質」が善で「パターン」を悪のように言われがちですが、学習した内容から抽出された本質は、パターンと表現して差し支えない。特に判例法理を抽出する場合はまさに当てはまります。

3月25日
「パターンはダメ。本質を理解しなさい。」という指導は、根本的に誤っているのです。むしろ、インプットした情報量が少なすぎて、本質=パターンを正しく抽出できないことが、理解できないと感じさせている原因である可能性が高いのではないか。筆者はそんな風に感じています。

3月25日
以前紹介した「判例から考える憲法」の「はしがきにかえて」では、「学生に対してわかった風をして解説できるのも…判例を他の判例との相互関係の中で理解しているためである」と書かれています。逆にいえば、他の判例が頭に入っていないと、個々の判例を理解できないということです。

3月25日
ただ、一定の情報量から本質=パターンを抽出する効率は、人によって異なります。短期で受かる人と、そうでない人を分けるのは、その辺りに原因があるのでしょう。がむしゃらに勉強してもうまくいかない人は、情報を共通の要素で整理する手法を工夫する必要がある。特に論文は、その傾向が顕著です。

2017年03月26日(日)6 tweets
3月26日
『2017年03月25日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/448383254.html

3月26日
法科大学院がひらく 新しい法曹のカタチ(文科省パンフレット)
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/houka/1383386.htm

3月26日
「Q 法科大学院修了生の司法試験合格率が低いと聞きますが、本当ですか?」
法科大学院Q&A
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/houka/__icsFiles/afieldfile/2017/03/21/1383386_3.pdf

3月26日
「A 毎年の司法試験における修了生の合格率は20%ほどですが、司法試験は法科大学院修了後5年間受験することができ、法学既修者コースは3年目の受験までに約7割、最終的には全体の約6割の修了生が司法試験に合格しています。」
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/houka/__icsFiles/afieldfile/2017/03/21/1383386_3.pdf

3月26日
この回答には、直接的な嘘は書いてありません。しかし、法学未修者の司法試験合格率が累積でも5割に達していないことについて、説明されていません。
直近の修了年度別司法試験累積合格率(平成28年5月25日更新)
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/houka/__icsFiles/afieldfile/2016/06/14/1366494_01.pdf

3月26日
しかも、未修者の法科大学院標準年限修了率は、直近では5割程度まで下がっています。ですから、未修で入学した場合、最終的に法曹になれる割合は、かなり低いのです。
法科大学院修了認定状況の推移(平成17年度~平成27年度)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/012/siryo/__icsFiles/afieldfile/2016/05/20/1370787_04.pdf
2017年03月27日(月)4 tweets
3月27日
『2017年03月26日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/448417891.html

3月27日
宇加治恭子(弁護士)委員「模擬裁判も,授業時間外などにチームで相談をしますけれども,その結果,教員の話を聞きたいというときに,教員が大学にいるかというと必ずしもそうではありません。実務家教員は大学よりも事務所などにいることが多い」
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/075/gijiroku/1383330.htm

3月27日
宇加治恭子(弁護士)委員「実際には学生からメールが来たり電話がかかってきたりします。そのあたりはICTできちんと議論の状況が見られるのであれば,むしろ充実した準備が可能になります。準備が充実していれば,ロールプレイでいいパフォーマンスが展開できるわけです。」

3月27日
宇加治恭子(弁護士)委員「必ずしも遠隔授業に限らず,ICTは既に使われていますので,それがきちっと認識されれば,遠隔授業で展開するときにも非常に役に立つのではないかなと,お聞きしていて思いました。」
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/075/gijiroku/1383330.htm

2017年03月28日(火)4 tweets
3月28日
『2017年03月27日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/448456559.html

3月28日
石井徹哉(千葉)委員「認証評価では双方向,多数の相互の意見交換をしなきゃいけないというのが,必ず授業方法としては入っていまして,それがタブレットの場合とかオンデマンドの場合は全くなくなってしまう可能性が高い。」
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/075/gijiroku/1383330.htm

3月28日
石井徹哉(千葉)委員「そうすると…認証評価では不適合な教育内容という設定がされてしまう可能性があるだろうと。ですから,タブレットやオンデマンドの場合は,認証評価との関係をどうするかという方を,まずきちっと整理した方がいいんではないかという気はいたします。」

3月28日
樫見由美子(金沢)主査「遠隔授業…が普及されるということであれば,基準の…緩和というような言葉としては適切ではないと思うのですが,認証評価基準がまさにむしろ普及を阻害するというのであれば…ある程度考慮の余地はあろうかと思います。」
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/075/gijiroku/1383330.htm

2017年03月29日(水)5 tweets
3月29日
『2017年03月28日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/448506778.html

3月29日
勉強法として、答案を書くのと、インプット用の教材をみるのとでは、一長一短があります。理解・記憶という点からは、答案に書く方が圧倒的に優れています。実際に答案に書いてみるのと、読んで理解した気になっているのとでは、全く違います。一度書いた論点は、不思議と忘れないものです。

3月29日
ただ、答案に書くのは、時間もかかりますし、心身の負担も大きい。2時間かけて答案を書いても、フォローできる論点はわずかです。インプット用の教材を読むだけなら、短時間で多くの論点をカバーできます。網羅的に論点を学習するには、答案を書いていては間に合わないということはあるでしょう。

3月29日
それから、集中力を維持するという点では、答案を書く方がはるかに集中力が持ちます。教材を読む学習は、長時間やろうとしても、途中で眠くなってしまう。答案を書く場合にも、大事なことは時間制限をかけてやることで、時間を無制限にすると、やはり集中力が切れてしまいやすいでしょう。

3月29日
結局は、どちらが優れているというのではなく、長所、短所を理解した上で、うまく組み合わせることが大切です。ちょっとした空き時間や、寝る前の時間などは、教材を読む勉強が適しています。一方で、まとまった時間が取れるならば、できる限り答案を書く機会を作るようにした方がよいでしょう。

2017年03月30日(木)3 tweets
3月30日
『2017年03月29日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/448539617.html

3月30日
米田(鹿児島)委員「放送大学の場合,自宅で受けられる…けれども,学習センターのような場所で受けるようなものもあったりする…鹿児島の場合,学習センターが県の施設の中にあった時期があって,大学ではない,公共施設の中に入っていたりする」
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/075/gijiroku/1383330.htm

3月30日
米田憲市(鹿児島)委員「恐らくタブレットを使った場合には,多分自宅とか,また職場とか,そういった様々な場所が想定されるけれども,その場所で何が担保されていなければならないかということについて考える必要がある。」
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/075/gijiroku/1383330.htm

2017年03月31日(金)5 tweets
3月31日
『2017年03月30日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/448584944.html

3月31日
「地方公務員災害補償法の定める遺族補償年金制度は,憲法25条の趣旨を実現するために設けられた社会保障の性格を有する制度というべきところ…妻以外の遺族について一定の年齢に達していることを受給の要件としている。」
http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=86612

3月31日
「男女間における生産年齢人口に占める労働力人口の割合の違い,平均的な賃金額の格差及び一般的な雇用形態の違い等からうかがえる妻の置かれている社会的状況に鑑み,妻について一定の年齢に達していることを受給の要件としないことは…合理的な理由を欠くものということはできない。」

3月31日
「地方公務員災害補償法32条1項ただし書及び附則7条の2第2項のうち,死亡した職員の夫について,当該職員の死亡の当時一定の年齢に達していることを受給の要件としている部分が憲法14条1項に違反するということはできない。」
http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=86612

3月31日
「以上は,最高裁昭和37年(オ)第1472号同39年5月27日大法廷判決・民集18巻4号676頁(※高齢公務員待命処分事件),最高裁昭和51年(行ツ)第30号同57年7月7日大法廷判決・民集36巻7号1235頁(※堀木訴訟)の趣旨に徴して明らかである。」 

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