今年の旧試論文試験の合格者数

前提は500から600のボックス

旧試論文試験の受験者としては、今年何人合格するのかということは非常に気になるだろう。
択一では予想よりも人数を絞ってきただけになおさらである。

法務省の事前の発表によれば、今年の最終合格者の目安は500人ないし600人とされている。
最終合格者が500から600ということは、論文合格者はどうなるか。
この場合、口述試験で落とされる分を考慮しなくてはいけない。

口述試験では、おおよそ1割くらいが口述で落とされる。
そのことから単純に考えると、最終合格者よりも、論文合格者を1割ほど多くしなければならないことになるはずだ。
しかし、口述試験を受験するのは、その年の論文合格者だけではない。
去年の口述試験不合格者も受験する。
そうすると、論文合格者を増やす必要は無いことになる。
結局、論文合格者数もおおよそ500人ないし600人と思っておいてよいだろう。

論文は人数調整がしやすい

問題は、500の方に近い数字になるのか、それとも、600の方の近い数字になるのか、という点である。
このことを考える上で、注意すべきことがある。
それは、論文は、択一に比べて、合格者数の調整がしやすいということだ。

択一試験の場合、受験生の点数は、1から60までの一点刻みである。
しかも、合格点付近では、同じ点数に何百人という受験生が横並びになる。
そうすると、合格点を1点動かしただけで、合格者数が数百人単位で変動してしまう。
従って、合格者数の調整は難しい。

これに対して、論文試験は、そうではない。
法務省の発表した採点基準を見た人は知っていると思う。
あの、訳のわからないルートの入った得点調整の計算式だ。
数学が苦手な人でも、気付くと思う。
あんな調整を加えれば、小数点を含む細かな数字になる。
そうすると、同点でならぶ受験生というのは、ほとんどいなくなる。
従って、合格者数の調整は、容易である。

あとは新試との兼ね合い

そうすると、あとは、法務省がどちらの方向性で調整したいと思うのかを考えればいい。
去年の司法試験の最終合格者数は1464人。
今年も大体1500人前後と考えているはずだ。
つまり、旧試と新試の合計で1500人。
そうなると、重要になるのは新試の合格者数だ。
事前の発表では、今年の新試の合格者数は900人ないし1100人とされている。
その合格発表が9月21日にある。
ここで、明らかになる新試の合格者が900人に近ければ、旧試は600人に近くなる。
他方、新試合格者が1000人を超えて来れば、旧試合格者は500人ギリギリの数字になるはずだ。
そういうわけで、新試の発表は、旧試の受験者にとっても重要だ。
新試の合格者数の予測については、また機会を改めて検討したいと思う。

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