平成18年度新試短答民事系第1問解説

【問題】

売主の担保責任に関する次の1から5までの記述のうち,誤っているものはどれか。

1. 担保責任を免除する特約を結ぶことはできるが,その場合も,目的物について売主が自分で
第三者のために設定した権利があったときは,売主は,責任を免れない。

2. 目的物に地上権による制限があった場合の担保責任追及には期間制限があるが,抵当権の行
使によって買主が権利を失った場合の担保責任追及には期間制限がない。

3. 強制競売も売買であるから,担保責任は通常の売買と同じように課される。

4. 数量指示売買において数量が多すぎた場合,売主は,民法の担保責任の規定の類推適用を根
拠として代金増額を請求することはできない。

5. 代金の一部だけを支払った段階で目的物についての隠れた瑕疵が明らかになり,損害賠償請
求が認められる場合には,買主は,残代金の支払について,損害賠償との同時履行の抗弁を主
張することができる。

【解説】

1について

正しい(572条)。

2について

正しい(566条3項、567条)。

3について

誤り(570条ただし書)。

4について

正しい(最判平13・11・27)。

5について

正しい。
牽連性が認められるからである。

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