平成18年度新試短答民事系第9問解説

【問題】

物権に関する次の1から5までの記述のうち,正しいものを2個選びなさい。

1. 用益物権は,不動産にのみ成立する。

2. 法定の担保物権は存在するが,法定の用益物権は存在しない。

3. 対抗要件を備える必要がない物権の場合には,時間的に先に成立した物権が優先する。

4. 物権法定主義の要請により,法律に規定された登記や引渡し以外には,物権変動の対抗要件
は認められない。

5. 法律や判例には,物の集合体に1個の物権を認めるものがある。

【解説】

1について

用益物権には、地上権、永小作権、地役権、入会権がある。
いずれも性質上不動産にしか成立し得ない。
よって、正しい。

2について

法定地上権は法定用益物権である。
よって、誤り。

3について

対抗要件不要の物権については、別途優先順位を定める規定がある(329条、330条等)。
時間優先ではない。
よって、誤り。

4について

慣習上の対抗要件として、明認方法がある。
よって、誤り。

5について

企業担保法上の企業担保権や、集合物譲渡担保権(最判昭62・11・10)がある。
よって、正しい。

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