平成18年度新試短答民事系第17問解説

【問題】

甲土地の所有権を主張するAに対し,pという時点から長い期間にわたり同土地を占有してきた
Bが,訴訟において20年の時効による所有権の取得を主張する場合,時効の援用の意思表示のほ
かに,次のアからカまでの事実のうち,民法の規定及び判例を考慮してBが主張立証しなければな
らないものをすべて組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。

ア. p時点においてBが甲土地を占有していたこと。

イ. p時点から20年後のq時点においてBが甲土地を占有していたこと。

ウ. p時点から,その20年後のq時点まで,Bが甲土地を継続して占有したこと。

エ. p時点における甲土地の所有者がAであったこと。

オ. p時点におけるBの占有が自主占有であったこと。

カ. p時点におけるBの占有が平穏かつ公然のものであったこと。

1. アイ  2. アイエ  3. ウオカ  4. アイオカ  5. ウエオカ

【解説】

ア・イ・ウについて

ア・イは必要であるが、ウは不要である(186条2項)。

エについて

取得時効の要件事実でないから、不要である。

オ・カについて

不要である(186条1項)。

以上から、正解は1である。

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