平成18年度新試短答民事系第18問解説

【問題】

 AがBに土地を賃貸し,Bが同土地上に建物を建築して所有する場合において,AがCに同土地
を譲渡したときの法律関係に関する次の1から4までの記述のうち,判例の趣旨に照らし正しいも
のはどれか。

1. Bは,建物の所有権の登記をしているが土地の賃貸借の登記はしていなかった。この場合,
Cが所有権移転登記を経ていないときは,Bは,Cに対し賃料支払を拒むことができる。

2. Bは,建物の所有権の登記をしているが土地の賃貸借の登記はしていなかった。この場合,
所有権移転登記を経たCのBに対する建物収去土地明渡請求は認められる。

3. Bが土地の賃貸借の登記と建物の所有権の登記のいずれもしていなかったが,Cは,Bの賃
借人としての土地利用を知っており,借地権の存在を前提とする低廉な価格で土地を買い,所
有権移転登記を経た。この場合,CのBに対する建物収去土地明渡請求は認められる。

4. Bは,土地の賃貸借の登記と建物の所有権の登記のいずれもしていなかったが,建物の登記
記録に表題部所有者として登記されていた。この場合,CのBに対する建物収去土地明渡請求
は認められる。

【解説】

1について

正しい(最判昭49・3・19)。

2について

誤り(借地借家法10条)。

3について

誤り(最判昭43・9・3)。

4について

誤り(最判昭50・2・13

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