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最判平成19年03月20日

【事案】

北海道稚内市内にパチンコ店の出店を計画していた上告人が,同市内のパチンコ業者である被上告人Y1,同Y2,同Y3,同Y4,同Y5,同Y6及び亡A(以下,これらの者を「被上告人事業者等」という。)並びに被上告人Y7(以下「被上告人Y7」という。)において,上告人の出店を阻止する目的で出店予定地の近くに児童遊園を設置するなどしたため,上告人の出店予定地におけるパチン
コ店の営業につき風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(以下「法」という。)3条1項の許可を受けることができなくなり,損害を被ったと主張して,被上告人ら(亡Aは,第1審係属中に死亡し,同人の相続人である被上告人Y8,同Y5,同Y9及び同Y10が,本件訴訟を承継した。)に対し,共同不法行為に基づく損害賠償を求める事案。

【判旨】

・ 被上告人Y7を除く被上告人らについて
 上告人が本件売買契約を締結した後,それを知った被上告人事業者等は,法4条2項2号による規制を利用して,上告人が本件土地上でのパチンコ店の営業について法3条1項の許可を受けることができないようにする意図の下に,本件寄附を申し入れ,被上告人Y7の承諾を得て,これを実行し,被上告人Y7が本件児童遊園の設置認可を受けた結果,上告人は,本件パチンコ店の営業について法3条1項の許可を受けることができなかったというのである。そうすると,本件寄附は,上告人の事業計画が,本件売買契約の締結により実行段階に入った時点で行われたものというべきであり,しかも,法4条2項2号の規制は,都道府県の条例で定める地域内において良好な風俗環境を保全しようとする趣旨で設けられたものであるところ,被上告人事業者等は,その趣旨とは関係のない自らの営業利益の確保のために,上記規制を利用し,競業者である上告人が本件パチンコ店を開業することを妨害したものというべきであるから,本件寄附は,許される自由競争の範囲を逸脱し,上告人の営業の自由を侵害するものとして,違法性を有し,不法行為を構成するものと解すべきである。

・ 被上告人Y7について
 被上告人Y7は,上記のとおり被上告人事業者等について不法行為を成立させるような違法性を有する本件寄附を受け入れた上,本件児童遊園の設置認可の申請等を行って,上告人の本件パチンコ店の開業を妨げる結果を生じさせたものである。

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