最新刑法判例

最決平成19年03月22日

【事案】

住居侵入,強盗致傷,強制わいせつ,強盗強姦,強盗,窃盗,詐欺,窃盗未遂被告事件。

【判旨】

 刑法46条は,併合罪関係にある複数の罪のうち1個の罪について死刑又は無期刑に処するときは,一定の軽い刑を除き,他の刑を科さない旨を規定しているところ,これは,1個の罪について死刑又は無期刑に処するときに,その結果科されないこととなる刑に係る罪を不問に付する趣旨ではなく,その刑を死刑又は無期刑に吸収させ,これらによってその罪をも処罰する趣旨のものと解される。したがって,併合罪関係にある複数の罪のうちの1個の罪について死刑又は無期刑を選択する際には,その結果科されないこととなる刑に係る罪を,これをも含めて処罰する趣旨で,考慮できるというべきであり,当該1個の罪のみで死刑又は無期刑が相当とされる場合でなければそれらの刑を選択できないというものではない。なお,刑種の選択は量刑の一部であるので,他の犯罪事実の存在,内容をその事情の一つとして考慮することが許されるのは,当然である。

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