新司法試験受験予定者数発表

ローを出るのは簡単?

法務省から、平成19年新司法試験の受験予定者が発表された。
受験予定者数は5280人。
出願者数の5401人より121人少ない。
これは、おそらく、ロースクールを卒業できなかった修了不可者だと思われる。
出願の時点での修了見込者が4325人だった。

そうすると、一見、ローの卒業率とでも言うべきものは、(4325−121)/4325*100=約97.72%ということになりそうだ。
今年は未修者も含むのに、この数字。
ローの時点でのふるい落としは、無いに等しいのでは?と思ってしまう。

しかし、それは勘違いだった。
以下は、NIKKEI NETのニュース記事の引用である。

(以下引用)

法科大学院、今春の修了率80.6%・昨春比12ポイント低下

 法科大学院を今春修了した人は4415人で、このうちストレートで修了した人は4382人となり、「修了率」(入学者に対するストレートで修了した人の比率)は80.6%と昨春を12.0ポイント下回ったことが19日、文部科学省の調査でわかった。

 同省は「法曹養成機関として、厳格に修了認定する姿勢が浸透してきた」と評価している。

 今春初めて修了者を出した3年制の法学未修者コースの「修了率」は75%にとどまった。

(引用終わり)

・・・そういうわけで、ローの時点の振るい落としは、しっかりと存在している。
新司法試験の合格率は、このローの時点でのスクリーニングの分を割り引いて考えなくてはいけないということだろう。

受験者中2割は再チャレンジ組

出願者数の発表を見ると、5280人の受験者中、1076人が去年敗退した再戦組ということがわかる。
すなわち、受験者の20.3%が再戦組ということになる。
来年はこの比率がもっと増える。
このことが、合格率を引き下げる要因となっている。
過去2年分の不合格者が滞留する形になっていくからだ。
そして、この滞留組=再戦組の存在は、新卒・初受験者にとって相当脅威となるだろう。
再戦組は、ローの課題に振り回されること無く、じっくり試験対策をした者たちである。
また、新試験の方式・雰囲気などを既に経験している。
その有利さは、かなりのものだろう。
旧試験時代の、択一合格経験者と未経験者との間にあったような状況があってもおかしくない。

再戦組の頑張り具合は、今年のポイントである。
初受験者と再戦組の合格率にあまりに差が出てしまうと、ローとしてはまずい。
なぜなら、再戦組が去年駄目だったのは、法曹の資質がなくて落ちたのではなく、
受験対策不足で落ちたのだということになるからだ。
それはつまり、法科大学院教育そのものの失敗を意味することになる。

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