新旧両司法試験の短答合格発表

同日の発表

6月7日、新旧両司法試験の短答式試験の合格発表がなされた。
昨年は別の日にちだった。
今年は偶然同日になったのか、事務処理の都合だったのか、それはよくわからない。

新司法試験短答は絶対評価

新司法試験では、「満点の40%点(公法系科目40点,民事系科目60点,刑事系科目40点)以上の成績を得た者のうち,各科目の合計得点が210点以上」が合格となった。
これは、去年と同一の基準である。
以前の記事で、新司法試験では点数による絶対評価になるのではないかと書いた。
短答においては、そうなったとみて良さそうである。
総合得点210点という数字は、「何人受からせるか」という視点とは関係なく、総合得点(350点)の60%という単純計算ではじき出されたということだ。
2年連続でそうなった以上、これは今後もそうなると考えていいだろう。
逆に言えば、一人も210点に達しなければ、合格者ゼロもやむを得ないという考え方という事になる。
同時に、問題の難易度によって、受験した年ごとに不平等が生じるということも言える。
「難しい年はみんな出来ないから、易しい問題だけ拾えば合格」という命題は、成立しない。

合格率は、合格者数3479/採点対象者数4597≒75.6%。
昨年の80.6%から5ポイント下回った。
未修者の受験があることを考えれば、驚く数字でもないだろうと思う。
ただ、当初の新司法試験における短答式に期待された役割からすれば、落ちすぎだろう。
短答で落ちる人は、極めて例外的であるという前提があったからこそ、論文まで一気に実施する日程になっている。
その前提は、崩れたといっていい。
1000人以上の人が無意味に論文を受けさせられる今の制度は、今後見直される可能性もあるだろう。

旧司法試験は予想通り

旧司法試験の合格者数は2219人、合格点は47点だった。
大方の予想が2000人強ということだったので、予想通りの数字である。
合格率は、2219/23298≒9.5%。
この後にさらに論文式・口述式試験があることが驚きの数字である。

ただ、択一でこれだけ絞られた結果、論文の合格率は、300/2219≒13.5%となる。
これは、平成初期の論文合格率と変わらない。
択一ほど、論文は過酷ではないということがいえる。

「100人に一人の試験をくぐり抜けた逸材」の栄誉を得られるチャンスである。
択一に受かった人は、是非頑張って欲しい。

合格者平均年齢について

合格者平均年齢に着目すると、新司法試験が30.16歳。
これに対し、旧司法試験は、31.51歳。
両者の差異は少ない。
これは、現状では受験者層が重なっているためだと思う。
つまり、今の新司法試験受験生の多くが元旧司法試験の受験生だということである。
今後、旧司法試験からの流入は減少するはず。
そうなれば、新司法試験の合格者平均年齢は、減少することになるだろう。

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