(以下引用)
司法修習生71人が「卒業不合格」…追試廃止で過去最多
最高裁は3日、司法試験に合格した司法修習生が法曹資格を得るための卒業試験の結果を発表した。
不合格者は、昨年度の16人を大きく上回る71人に上り、過去最多となった。最高裁では「今年度から追試制度が廃止されたため」と説明している。
今年度の卒業試験は8月、民事裁判や刑事裁判など5科目で行われ、修習生1468人が受験。4・8%に当たる71人が、1科目以上で不合格となった。これまでの卒業試験では、合格水準に達しない場合、「不合格」と「合否留保」に分けられ、合否留保組には不合格科目だけの追試で救済してきた。昨年度は、受験した1493人のうち不合格10人、合否留保97人だったが、追試で合否留保組の大半が合格、最終不合格者数は計16人だった。(引用終わり)
旧試験組の合格率は向上
昨年は1493人中、107人が二回試験で合格できなかった。
合格率は、1386/1493≒92.8%である。
これに対し、旧60期の合格率は、
1397/1468≒95.1%である。
昨年よりも合格率は高くなっている。この説明としては、二つある。
一つは、今年度から追試が廃止されたことに伴い、合格基準が引き下げられたという説明。
もう一つは、追試廃止により、追い詰められた修習生が頑張ったという説明。
数%しか差がないことを見ると、後者の要素が大きいのではないか。
最大の見所は新旧対決
11月には、新60期の二回試験が行われる。
今回の不合格者107人も、これを受験することができるようだ。
だとすると、新60期の二回試験も出題範囲、合格基準などで、旧60期のそれと大差ないはずである。
ここに、初めての新旧直接対決が実現する。
新60期の合格率が95.1%を上回るのかどうか。
ザルと言われた新60期の実力が試される。