平成19年度新司法試験結果について(1)

合格者数はやや少なめ

9月13日に平成19年度新司法試験の合格発表が行われた。
合格者数は1851人、合格点は925点だった。
総合得点の満点は、1750点なので、満点の52.9%の得点で合格できたことになる。
昨年同様、キリの悪い数字なので、得点による絶対評価ではなく、頭数による相対評価だったことになる。
法務省で合格者数の目標を決めているので、これは当然といえる。

ただ、従前の合格者数案からすると、下限に近い人数である。
鳩山法相の多すぎる発言の影響があったのかどうか。

新司法試験の合格者数が少ないと、旧司法試験の枠が増えるのではないかと考える人もいるだろう。
しかし、それはどうもありそうにない。
まず、前掲の合格者数案を見ると、旧司法試験の枠に幅がない。
従って、300人後半の水準にはなりそうにない。
さらに、第35回司法試験委員会会議の議事要旨には、以下のような記述がある。

・旧試験の合格者について,300人から,平成20年は,今の案でいくと,いずれも200人にするという。これを更に,150や100に落とせるか。仮に,平成20年に100に落としたら,これは,司法試験委員会の強いメッセージになると思うが。

・合格者が300を下回ると,さすがに,法科大学院の方に行こうという方向に相当移ると思われる。

・合格するという可能性が低くなければ,受験者も減るはずである。

今のところ、司法試験委員会は旧司法試験枠を増やすというより、もっと減らせないかという発想を持っている。
旧司法試験の論文結果待ちの受験生は、変な期待をしてはいけない。

昨年よりやや厳しい試験だった

受験者の合格率は、1851/4607≒40.2%だった。
昨年は、1009/2091≒48.3%。
8.1ポイントの難化となった。
受験者数が増えることから、予想されていたことである。

難化は、平均点・合格点にも現れている。
昨年は総合の平均点が951.46、合格点は915点だった。
今年は、平均点941.69、合格点は925点である。
平均点は昨年より下がっているにもかかわらず、合格点は上がっている。

全法科大学院が合格者輩出

また、今年は全ての法科大学院が、最低1名は合格者を出した。
ホッとしたローも多かったのではないか。
ただ、これはローの教育レベル向上というより、全体の合格者増によるものというべきである。

戻る