平成19年度旧司法試験論文合格発表について

250人

今日(10月4日)、法務省が平成19年度の旧司法試験論文式の合格者を発表した(リンク)。
事前の合格者数案では、最終合格者300という数字が出ていた。
しかし、論文合格者は250人にとどまった。
論文の合格率は、250/2219≒11.3%だった。

今年は、新司法試験の合格者数が予想より少なめだった。
だが、旧司法試験の合格者数は増えないのではないか、と以前の記事で書いた。
そのときは、増える事はないが、300を下回ることもないだろうと思っていた。
予想に反し、300を大きく下回ってきた。

昨年の口述不合格者が今年の口述を受験するので、最終的な数字はこれより増える可能性はある。
だが、300を超える可能性は低そうだ。
法務省は、合格者数増の方針を抑制する方向になっている。

合格点は低かった

合格点132.00点。
これは予想以上に低い。
平成16年の合格点は、136.50点である。
平成16年は、論文で史上最多の1536人が受かり、「ザル」と言われた年である。
その年よりもかなり低い。
なお、平成17年が、132.75、平成18年(昨年)は、133.75だった。
合格者数は減少しても、合格点は上がらず、むしろ下がっている。

これは、受験生のレベルが下がっているとは一概にはいえない。
論文の採点は択一にくらべて考査委員の主観的要素が入りやすいからだ。
とはいえ、考査委員の目から見て、出来が良くないという印象だったことは言えるだろう。

平均年齢は0.43歳アップ

合格者の平均年齢は、29.80。
昨年が29.37だから、0.43歳増えたことになる。
昨年の受験者がそのままもう一回受けることを考えると、1歳増加してもおかしくない。
それを考えると、新規参入の合格者もそれなりにいたと考えられる。
実際、24歳以下が47人(18.8%)いるし、最年少だと20歳の合格者がいる。
大学生(出願時在学生及び卒業見込者)も39人(15.6%)受かっている。
滞留者ばかりが受かったわけではない。

また、今年の新司法試験の合格者平均年齢が29.20。
差は0.6歳にとどまる。
旧司法試験の受験生層と新司法試験の受験生層は今のところ、かなり重なっている。

女性が健闘

性別構成では、男性が189人で全体の75.6%。
女性は61人で24.4%。
昨年は女性が21.4%だったから、3%増えた事になる。
男性の方が旧試験をあきらめてローに行き易いということも考えられるが、どうだろうか。

来年は200を切る可能性が高い

今年の250という数字は、当初の300を下回った。
法務省は数を減らす方向のようだ。
そして、以前の記事でも書いたとおり、司法試験委員会では、150や100に減らせないかという声が出ている。
来年は当初の合格者数案では200となっているが、これより少なくなる可能性が高いといえるだろう。

戻る