「司法試験平成18年度最新判例肢別問題集」
を出版しました

でじたる書房にて、司法試験平成18年度最新判例肢別問題集を出版しました。
価格は税込315円です。
平成18年度に出された最高裁判例のうち、短答式試験で出題可能性のあるものについて、肢別問題として出題したものです。
問題数は、憲法20、行政法6、民法26、商法4、民訴法2、刑法8、刑訴法3の合計69問です。
最新判例知識の確認のための教材として利用して頂ければと思います。
以下は、本書の「はじめに」の引用です。

 本書は、平成18年に出された最高裁判例のうち、短答試験において知識問題として出題される可能性のあるものについて、肢別問題形式にしてまとめた肢別問題集である。
 新司法試験においては、判例の知識が重視されている。新司法試験で新たに導入された個別正誤問題では、個々の肢が判例の趣旨に合致しているかを全て正確に判断しなければならない。また、最新判例については、旧司法試験では知識問題として問われることは稀であったが、新司法試験では、知識問題として問われている。最新判例の知識を習得することの重要性は、新司法試験になって大きくなっている。例の漏洩疑惑事件で問題になった判例の一つに、本書でも収録されている旭川市国民健康保険条例事件がある。平成19年度新司法試験公法系第18問で出題されている。これは、平成19年度の試験であるにもかかわらず、その前年の平成18年に出された新判例を、しかも知識問題として出題したものである。この、多くの人がまだフォローできていない事柄で、かつ、知っているかどうかで決まってしまうような問題について、漏洩があったのではないかということが、受験生の怒りを大きくした。このことが象徴的であるが、新司法試験においては、受験する一年前の判例ですら、知識問題として出題される。本書は、そのような最新判例知識の習得を助けるための教材である。
 本書を利用する際の注意としては、あまりガチガチにやろうとしないということである。最新判例の知識は、基本的知識ではない。優先順位としては、後の方にある事項である。従って、過去問ベースの肢別本・肢別問題集について、何回も回して絶対に間違えないレベルまで高めることは良いことだが、本書についてそこまですることは、費用対効果からして、あまり良いこととはいえない。どちらかというと、重判などを漫然と読んでも頭に入って来にくいので、問題を解くという作業の過程で最新判例を理解する。その素材として本書を使うのだという程度の感覚でよいと思う。そして、解答を参照する際にも、結論だけを覚えようとするのではなく、判例の示す理由付けも確認し、理解するようにする方が効率的だろう。理解の過程で、結論も自然に頭に入ってくるものである。その観点から、本書では解答において、判例の結論だけでなく、その理由付け部分も掲載している。
 本書の編集形式は、既に出版済みの「司法試験平成19年度最新判例肢別問題集」とほぼ同様であるが、新たに解答として掲載した判例のポイント部分に下線を付した。時間がない場合は、下線部分のみをチェックすれば、正誤の理由を素早く確認できるようになっている。それから、冒頭に目次を付した。
 なお、科目別に問題を分けてはいるが、この区分は絶対的なものではない。民法90条の公序良俗違反に係る判例のいくつかについては、民法の科目に分類して出題しているが、憲法の私人間効の問題として、公法系で出題される可能性のあるものもある。逆に、景観利益についての判例などは憲法に分類したが、民法の不法行為の領域に属するものであるから、民法として出題される可能性もなくはない。また、国家賠償法の判例については、適宜憲法と行政法に分けているが、この区別も絶対的なものではない。
 最新判例ばかりを集めた肢別問題集は、おそらく市販されていない。最新判例対策のための教材は不足していて、受験生の不安の種になることが多いと思う。本書が多くの受験生の最新判例習得に役立てば幸いである。

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