2016年3月のツイートまとめ

2016年03月01日(火)5 tweets
 
3月1日
『2016年02月29日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/43442670.html…
 
3月1日
試験前日の夜から当日の朝にかけて多くの人が苦しむのが、「意図せざる徹夜」です。論文は体力勝負ですし、睡眠不足の状態では思わぬ問題文の読み落としなどをしかねない。それはわかっているので、多くの人が前日はしっかり睡眠を取ろうとします。しかし、眠れない。
 
3月1日
原因は色々あるのでしょう。緊張も当然ありますし、もともと夜型の人が多いということもある。ホテルに宿泊する場合は、ベッドに慣れていないので、寝付きが悪いということもあるでしょう。そういったことが重なって、ほとんど一睡もしないまま初日の朝を迎えることになるわけです。
 
3月1日
正確な統計などは存在しませんが、初日の朝をほとんど徹夜状態で迎えている人は、実際のところかなりいるのではないかと感じます。徹夜状態だからといって、それだけで決定的に不利になるわけではなく、意外と何とかなったりするものですが、それでも、望ましくないことは間違いないでしょう。
 
3月1日
「意図せざる徹夜」については、確実な対策がないのが悩ましいところです。今からできることとしては、早い時期から朝型の生活習慣にする、ということです。生活習慣は、簡単には変わりません。今のうちから、徐々に朝方の生活に体を慣らしていくことが望ましいでしょう。
 
2016年03月02日(水)5 tweets
 
3月2日
『2016年03月01日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/43446513.html…
 
3月2日
試験当日の計画。休憩時間に確認する教材を何にするかも、今のうちに意識して絞り込んでおくべきです。当日はなるべく身軽な方がいい。そのためには、休憩用に持ち歩く教材も必要最低限のものに絞り込んでおく必要があるからです。
 
3月2日
何の意識もしないで当日を迎えると、漠然とした不安から、あれもこれも全部持って行きたくなります。例年、大量の教材を大きなキャリーバッグに入れて試験会場に持って来る人がいますが、あれを持ち運ぶということは、体力勝負の司法試験ではハンデになるということを意識すべきです。
 
3月2日
直前に何を確認すると最大の効果があるか、ということは、普段の答練等で色々と試して体感するのが一番です。重要なのに、いつもド忘れしてしまう定義や規範などがあれば、それを各科目A4用紙1枚程度にまとめておいて、当日の休憩時間はそれだけを見る、と決めてしまうのもよいでしょう。
 
3月2日
本試験当日には、緊張と疲労もあって、休憩時間に集中して本を読むなどということはできないのが普通です。大量の教材を持ってきても、ほとんど読むことはない。ただ、ボーっと休んでいても不安になるので、何となく目の前に置いて眺める程度の軽いものを用意した方がよいように思います。
 
2016年03月03日(木)6 tweets
 
3月3日
『2016年03月02日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/43450147.html…
 
3月3日
線路に立ち入り列車と衝突して鉄道会社に損害を与えた認知症の者の妻と長男の民法714条1項に基づく損害賠償責任が否定された事例
http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/etail2?id=85714…
 
3月3日
「精神障害者と同居する配偶者であるからといって,その者が民法714条1項にいう「責任無能力者を監督する法定の義務を負う者」に当たるとすることはできないというべきである」
http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/etail2?id=85714…
 
3月3日
「もっとも,法定の監督義務者に該当しない者であっても…その監督義務を引き受けたとみるべき特段の事情が認められる場合には…法定の監督義務者に準ずべき者として,同条1項が類推適用されると解すべきである」
http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/etail2?id=85714…
 
3月3日
「その上で,ある者が,精神障害者に関し,このような法定の監督義務者に準ずべき者に当たるか否かは…衡平の見地からその者に対し精神障害者の行為に係る責任を問うのが相当といえる客観的状況が認められるか否かという観点から判断すべきである」
http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/etail2?id=85714…
 
3月3日
新判例の学習のポイントは、「これを知らないとどうなってしまうか」という点です。本判例で言えば、知らないと、簡単に監督義務者に当たるとし、714条1項ただし書の無過失をメインで書いてしまう人が多いでしょう。ですから、こういうものは要注意な判例としてチェックすべきなのです。
 
2016年03月04日(金)3 tweets
 
3月4日
『2016年03月03日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/43454151.html…
 
3月4日
論文で使うボールペンや万年筆。これも、そろそろ本番で使うものを確定させ、いつもそれで書いて慣れる、というのが望ましいでしょう。短時間使っている分には気付かなくても、長時間何度も使うと、特定の部位に負担がかかることがわかるなど、違いがわかったりするものです。
 
3月4日
基本的には、指や腕、肩に負担がかからず、素早く書けて、にじまないようなものがよいのですが、どれがベストかは個人差があるように思います。高ければよいというわけではない。また、あまりに細いものは、採点時に答案が縮小コピーされるらしいことを考慮すると、避けた方がよいでしょう。
 
2016年03月05日(土)5 tweets
 
3月5日
『2016年03月04日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/43458081.html…
 
3月5日
答案構成にどのくらい時間をかけるべきか。これは、文字を書く時間に依存します。合格答案の平均的な枚数は6枚。6枚分の文字を書く平均的な時間は、概ね90分です。そうすると、残された30分が、答案構成の時間ということになるわけです。自分が文字を書く速さを、把握しておく必要があるのです。
 
3月5日
例えば、自分は6枚程度の枚数を書くのに100分かかる、というのであれば、残り20分が答案構成の時間です。このことを把握していないと、文字を書くのに必要な時間を答案構成に使ってしまい、必要な文量を書けずに、最後の設問が極端に雑になるなど、致命的な結果を招くおそれがあります。
 
3月5日
科目特性も考慮する必要があります。行政法のように、どうしても問題文を読む時間が長くかかる科目は、答案の文量を少なくして構成時間を確保するか、逆に、構成が多少雑になっても、必要な文量を確保するか、その問題によって適切な戦略を採る必要があるでしょう。
 
3月5日
他方で、刑法や刑訴法のように、当てはめの事実が多く、どうしても文量が必要になってくる場合には、答案構成の時間を絞る必要が生じてきます。この辺りの判断を的確に行うためにも、演習が必要です。基本書等をどんなに読んでも、このようなことは身に付きません。
 
2016年03月06日(日)4 tweets
 
3月6日
『2016年03月05日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/43461340.html…
 
3月6日
答案を書く速度。若手・上位者の中には、1頁を10分程度で書けるという人もいます。そういう人は、1時間答案構成に使っても、残りの1時間で6頁書けてしまう。構成を40分にすれば、8頁びっしり書けるわけです。驚異的な速度ですが、そういう人も実際に存在します。
 
3月6日
同じ6頁の文量を書くにしても、標準的な速度の人は30分程度しか構成の時間がないのに対し、1頁10分で書ける人は、1時間じっくり検討できる。その人だけ試験時間が30分長いようなものです。この差は非常に大きいですね。「文字を書く速度」が、いかに合否に影響するかがわかります。
 
3月6日
書く速度が早い人の割合は、若手・上位者ほど多い傾向にあります。そういう人は、毎日のように答案を書いている。答案を書きまくっていると、普通に書くと時間が足りないことに気付きますから、速く書くクセが付くし、書き慣れることで、自然に速く書けるようにもなるのです。
 
2016年03月07日(月)6 tweets
 
3月7日
『2016年03月06日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/43464996.html…
 
3月7日
前回、若手・上位者の書く速度が速い、という話をしました。逆に、不合格者は遅い傾向にあります。1頁に20分以上かかるようになると、単純計算でほぼ受からないだろうということがわかります。なぜなら、答案構成時間がゼロでも、6頁も書けないということになるからです。
 
3月7日
毎年、なぜか時間が足りず、「たまたま時間が足りなかった。足りていれば受かっていた。」などと言う人がいます。そういう人は、1頁20分以上の人が多いです。絶対に時間が足りないので、毎回時間不足で実質途中答案のようになってしまう。それなのに、本人は「たまたま」だと思っているのです。
 
3月7日
不合格者は書く速度に対する意識が低い傾向が顕著です。自分が1頁何分くらいで書いているかすら、把握しようともしていない。だから、書く速度を質問しても、まともな答えが返って来ないのですね。しかも、そのことに何も問題を感じていない。自覚がないから、改善の見込みもないわけです。
 
3月7日
そういう人は、司法試験が法律の知識・理解で勝負が決まるものと勘違いして、法律の知識・理解を深める学習、すなわち、インプット重視の学習をしています。しかし、それでは書く速度は速くなりませんから、毎年同じ結果になる。「論文に受かりにくい者は、何度受けても受からない」法則です。
 
3月7日
いつも時間が足りない、という自覚のある人は、普段の演習で自分が1頁何分くらい使っているか、意識しながら答案を書いてみる。1頁15分以内で書けないのなら、意識して速く書かないと、必然的に時間切れになると思っておくべきです。そこを直さないと、知識・理解をどんなに深めても受かりません。
 
2016年03月08日(火)4 tweets
 
3月8日
『2016年03月07日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/43468693.html…
 
3月8日
前回、1頁20分以上かかるようでは、まず受からない、という話をしました。このことは、指、腕、肩などを痛めて速く文字が書けない状態になると、それだけで法曹不適格者となってしまう、ということでもあります。これは意外と意識されていませんが、恐ろしいことです。
 
3月8日
「体幹又は上肢の機能障害を有する者で,健常者に比し筆記速度が著しく遅いもの」に該当すれば、特別措置を受けることができます(平成28年受験案内9頁)。しかし、単に肩を痛めたので1頁20分以上かかる、というだけでは該当しないでしょう。
http://www.moj.go.jp/content/00116277.pdf…
 
3月8日
ですから、本試験当日までに、指、腕、肩などに負担のかかるスポーツなどをしてケガをした、という事態は、絶対に避けたいところです。また、答案をたくさん書くことは大事ですが、前日まで書きまくっていたら当日腕が痛くて動かない、というのでは困ります。無理は禁物です。
 
2016年03月09日(水)5 tweets
 
3月9日
『2016年03月08日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/43472259.html…
 
3月9日
時間を意識して答案を書く人なのかどうか。それは、その人の答案の最初と最後の字を比較するとよくわかります。最初の方はとても字が丁寧なのに、最後の方になると読めないほど字が雑になっていれば、それは時間に対する意識の低い人です。逆に、意識の高い人は、最初から最後までそれなりに雑です。
 
3月9日
時間に対する意識が低いと、「そんなに丁寧に書いていては絶対に間に合わない」というような速度で書き始め、途中で急にそれに気が付いて、最後は間に合わずにパニックになってグチャグチャな字になってしまう。その結果、最初と最後の字の丁寧さに大きな差が付くわけです。
 
3月9日
逆に、時間に対する意識の高い人は、初めから時間が足りないことがわかっているので、最初から「雑だけれども一応読める」程度の最低限の字で猛烈に書き始めます。そして、そのまま最後まで一気に書き切る。そのため、最初と最後を見てもそれほど字の丁寧さに差が付かないのです。
 
3月9日
毎年、採点実感等に関する意見で、「字が汚い」と指摘されているので、真面目な人ほど、丁寧に書こうとするものです。しかし、それでは確実に時間不足になる。読めないようでは困りますが、美しい字である必要はないのですから、「ギリギリ読める」レベルの字を速く書く癖を付けるべきです。
 
2016年03月10日(木)3 tweets
 
3月10日
『2016年03月09日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/43475835.html…
 
3月10日
「論文は時間が足りない」。頭ではわかっていても、書き出す時に時計をみると、まだまだ1時間以上余裕がある。ついつい、ゆっくり丁寧になりがちです。そんなときの心構えとして、「書き出しから残り10分だと思って書く」を、強く意識するのが有効です。
 
3月10日
普段書くのが遅い人でも、残り10分のときだけは案外速く書いています。最初からその速度で書けば、驚くほどの文量が書けるようになる。同時に、もの凄く疲れます。しかし、上位者はそれを書き切る訓練を普段からこなし、腕を鍛えあげて当日を迎えている。論文は、スポーツでもあるのです。
 
2016年03月11日(金)2 tweets
 
3月11日
『2016年03月10日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/43479643.html…
 
3月11日
『「司法試験平成27年出題趣旨の読み方(行政法)」を発売しました』
司法試験・法科大学院(ロースクール)情報
http://studyweb5.seesaa.net/article/43482621.html…
 
2016年03月12日(土)3 tweets
 
3月12日
『2016年03月11日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/43483221.html…
 
3月12日
判例の事件名。一般論としては、わざわざ覚えて答案に書ける必要はありません。ただ、憲法は例外で、これはできる限り事件名を特定して引用できるようにしたいところです。かつての旧司法試験の口述試験でも、憲法だけは事件名が問われていたものです。
 
3月12日
学者作成の答案例が掲載されている演習書として、「憲法演習ノート」(弘文堂)がありますが、この答案例でも、事件名で判例を特定して引用しています。すべての事件名を覚える必要はありませんが、著名なものは書けるようにしておきましょう。
http://www.amazon.co.jp/dp/4335356455
 
2016年03月13日(日)3 tweets
 
3月13日
『2016年03月12日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/43486748.html…
 
3月13日
「弁護士は高給が得られるという法科大学の謳い文句を信用し、高額の費用を借りて大学を卒業し、司法試験にも受かったのにも関わらず、弁護士としての就職口がなく、大学を訴えるというパターンは最近になり全米で増えてきている」
http://www.businessnewsline.com/news/20160311019490000.html…
 
3月13日
「名城大学は、このたび本学法務研究科の平成29年度以降の学生募集停止を決定いたしました。」
名城大学大学院法務研究科(法科大学院)の学生募集停止について
http://www.meijo-u.ac.jp/academics/law_chool/news/detail.html?id=HxDmNM…
 
2016年03月14日(月)1 tweet
 
3月14日
『2016年03月13日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/43490200.html…
 
2016年03月15日(火)2 tweets
 
3月15日
『2016年03月14日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/43493844.html…
 
3月15日
「再婚禁止期間を…定める民法の規定のうち百日を超える部分は憲法違反であるとの最高裁判所判決があったことに鑑み、当該期間を百日に改める等の措置を講ずる必要がある。これが、この法律案を提出する理由である」
民法の一部を改正する法律案
http://www.moj.go.jp/MINJI/minji07_0181.html…
 
2016年03月16日(水)3 tweets
 
3月16日
『2016年03月15日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/43497456.html…
 
3月16日
相続法制見直しに関する資料です。審議中の案について知っておく必要はありませんが、一番上の欄の「現行判例法理」の「有意な点」と「問題点」については、問題意識として一読しておくとよいでしょう。
http://www.moj.go.jp/content/00115907.pdf…
 
3月16日
同じく、相続法制見直しの資料。現行法における実務上の問題点がコンパクトに整理されています。「なるほどそんな問題があるのか」という程度に一読しておくと、役に立つことがあるかもしれません。
http://www.moj.go.jp/content/00115909.pdf…
 
2016年03月17日(木)3 tweets
 
3月17日
『2016年03月16日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/43501500.html…
 
3月17日
自筆証書遺言及び公正証書遺言の作成例。覚えたりするようなものではありませんが、遺言書全体に斜線を引く行為に関する最判平27・11・20の理解の前提として一度目を通しておくとよいでしょう。
http://www.moj.go.jp/content/00115906.pdf…
 
3月17日
遺言者が自筆証書である遺言書の文面全体に故意に斜線を引く行為が民法1024条前段所定の「故意に遺言書を破棄したとき」に該当し遺言を撤回したものとみなされた事例
http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/etail2?id=85488…
 
2016年03月18日(金)2 tweets
 
3月18日
『2016年03月17日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/43509781.html…
 
3月18日
平成29年司法試験会場の公募について
http://www.moj.go.jp/content/00117801.pdf…
 
2016年03月19日(土)3 tweets
 
3月19日
『2016年03月18日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/43522062.html…
 
3月19日
時々、「俺は8頁くらい余裕で書いてますよ」という人がいます。しかし、その人の答案を見ると、字が大きすぎて1行20文字くらいしか書いていない。これでは、実質的には8頁を書いたとはいえません。
 
3月19日
超上位陣の書く8頁というのは、1行に30文字くらい書いてあります。1行20文字の8頁というのは、1行30文字で換算すれば3分の2、すなわち、5頁強程度の文量でしかありません。自分の答案で、1行当たり大体何文字程度書いているかということも、確認しておく必要があります。
 
2016年03月20日(日)1 tweet
 
3月20日
『2016年03月19日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/43530078.html…
 
2016年03月21日(月)4 tweets
 
3月21日
『2016年03月20日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/43536194.html…
 
3月21日
規範の理由付けを書くべきか。基本的に書くべきでない、というのが筆者の立場です。規範と事実を適切に書いているのに、ただ理由付けがないという、それだけのことで不合格になったという答案を、筆者は見たことがありません。
 
3月21日
逆に、受からない人は、誰もが書く規範と事実を書いていない、あるいは不正確だという、ただそれだけで不合格になっている。このことは、上位者と下位者の答案の規範と事実部分に着目して対照すれば明らかです。そして、規範と事実が不十分な原因の多くは、「理由付けを書いている」ことにあるのです。
 
3月21日
ただし、民訴だけは例外で、原理原則、本質論から結論に至るまでの過程を、段階を追って丁寧に説明していく必要がある。民訴だけは、他の科目とは基本的な思考方法が違います。過去問を中心とした普段の演習で、「民訴の書き方」に慣れておくべきでしょう。
 
2016年03月22日(火)4 tweets
 
3月22日
『2016年03月21日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/43542792.html…
 
3月22日
規範と事実が不十分な原因の多くは、「理由付けを書いている」ことにある。その原因は、「書く順番と優先順位が逆になっている」ことにあります。通常、ある論点を答案に書く場合、理由付け→規範→事実の順番で書いていきます。しかし、答案に書くべき優先順位は、むしろ、その逆です。
 
3月22日
答案で書くべき優先順位は、圧倒的に規範と事実の方が高く、理由付けはそれよりはるかに低い。しかし、答案には理由付けを先に書くので、どうしても理由付けが厚くなってしまいがちなのです。そして、理由付けに紙幅と時間を割いて書いた後に、「あっ、この論点書き過ぎているな。」と気が付く。
 
3月22日
その結果、「ここから先は短くまとめよう」という心理が作用して、規範と事実が雑になってしまうのです。特に、市販されている論証集では理由付けが長過ぎるものが多いので、理由付けを書くと、必然的に規範と事実が書けなくなる。規範と事実が雑だと、それだけで不合格です。
 
2016年03月23日(水)4 tweets
 
3月23日
『2016年03月22日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/43548521.html…
 
3月23日
規範の理由付けは、基本的に書くべきでない。では、例外的に書いてよい場合とはどのような場合か。それは、規範と事実を書いて、事実に評価も付して、それでも紙幅と時間が余って仕方がない、という場合です。しかし、そんなことは普通生じないので、基本的には書くべきでない、ということです。
 
3月23日
一般的には、「理由付けは必要」、「理由付けも書いた方がいい」などと言われます。これは、上位者に限っては妥当する余地があります。1頁10分以内の猛スピードで書ける上位者であれば、時間に余裕があるので、時間を余らせるくらいなら理由付けも書いた方がいいということです。
 
3月23日
しかし、合否ギリギリのところにいる通常の受験生は、規範と事実を書くだけでも精一杯の状態です。そのような人に対して「理由付けも必要」などと指導することは、必然的に「規範と事実を犠牲にせよ」を含意することになる。これは、適切な受験指導とはいえないと思います。
 
2016年03月24日(木)6 tweets
 
3月24日
『2016年03月23日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/43554111.html…
 
3月24日
かつては、筆者も「規範の理由付けは当然書くべきだ」と思っていました。旧司法試験では理由を付して規範を書くのは「当然の作法」でしたし、「趣旨・本質から規範を導けるかどうかが合否を分ける」と言われ、実際そうだったからです。当時は、それはあまりにも当たり前な常識でした。
 
3月24日
新司法試験が始まってみると、理由付けも書かずにいきなり規範を書く合格答案が続出しました。今思えば、この時点で気が付いてもよかった。しかし、当時は、「新試験になってレベルが下がった。規範の理由付けすら書けない連中が普通に受かるようになった」と理解(誤解)してしまったのです。
 
3月24日
年を重ね、情報が増えてくると、「レベルが下がったから」では説明が付かないデータが増えてきます。従来の常識に従って答案をみても、成績と辻褄が合わない。この頃になって、ようやく「何かおかしい」と気付き始めました。それでも、当初はそれがなぜなのか、よくわかっていなかった。
 
3月24日
ある時、「ひょっとして規範の明示と事実の摘示だけに異常な配点があるのではないか」と思い付いて、その仮説に立って確認をしてみたことがありました。驚いたことに、それだけで、今まで説明できなかったことが、急にすっきり説明できるようになったのです。わかってしまえば簡単なことでした。
 
3月24日
その点に気が付いた瞬間に、これまで、「理由はわからないが、とにかくそうなっている」としか説明できなかったもののメカニズムが、かなり理解可能になりました。理由付けを書かない合格答案の存在も、実は規範の明示と事実の摘示を優先する方法論だからだ、ということがわかったというわけです。
 
2016年03月25日(金)5 tweets
 
3月25日
『2016年03月24日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/43560056.html…
 
3月25日
規範の理由付けと同様に、受かりにくい人が過剰に書くものとして、事実の評価があります。極端な人になると、1つの事実に必ず評価を付そうとする。それでは、書き切れるわけがありません。意外に思うかもしれませんが、当てはめの事実は、多くの場合、事実の摘示だけで足ります。
 
3月25日
当てはめの際に最も重要なことは、「問題文のどの事実が、当該規範に当てはまるのか」ということです。これが過不足なく答案に明示されていれば、最低限の事案分析はできている。しかし、これができていない人が、不合格者にはかなり多いのです。まずは、この点をしっかりできるようにすべきです。
 
3月25日
受かりにくい人にありがちな例として、当てはめの事実を1つ挙げて、それをネチネチと「自分の言葉で評価」するものがあります。他に重要な事実があるのに、落としてしまっている。これでは、他の事実の摘示に振られた大きな配点を、全部落としてしまいます。これは致命的です。
 
3月25日
そういったタイプの人は、どんなに勉強量を増やしても、当てはめのスタイルが変わりませんから、毎年同じように評価を落とすことになる。しかも、本人は、「自分の言葉で評価」こそが大事だと思っているので、改める動機が生じない。「論文に受かりにくい者は、何度受けても受からない」法則です。
 
2016年03月26日(土)5 tweets
 
3月26日
『2016年03月25日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/43566164.html…
 
3月26日
事実の評価は、基本的に、瞬時に思い付く、あるいは、事前準備したものに限り、「添えるように」付す程度、というイメージです。例えば、「20歳」なら「若い」は瞬時に思い付くでしょう。また、「頭部」なら「人体の枢要部」という評価は事前準備する。そういうものを、一言添えるわけです。
 
3月26日
事実の評価に近いものとして、複数の事実を総合評価する場合には、摘示の際に積極と消極に分ける、というのが、当てはめのテクニックです。例えば、「確かに…。しかし…。」のように形式上明確になるようにする。そうすれば、細かい評価を付さなくても、積極と消極のどちらの事実かを明示できます。
 
3月26日
やや特殊なものとして、間接事実的な事実の読替え、というものがあります。問題文の事実だけでは、規範該当性を基礎付けるには距離がある。その場合、複数の事実から「…という事実が認められる」として、その事実を規範に当たるものとする。ただ、これはやや高度です。
 
3月26日
このような間接事実的な認定の過程が本来必要な場合も、問題文の事実を列挙して、「従って、○○(規範)に当たる」と言い切っても、それだけで大きく評価を落とすことはありません。うまい事実の読替えが思い付かない場合は、そのような言い切りで逃げてしまって構わないと思います。
 
2016年03月27日(日)4 tweets
 
3月27日
『2016年03月26日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/43571158.html…
 
3月27日
司法試験では、理念的なことがよく言われます。「実務家登用試験だから」とか「司法試験法3条4項は『知識を有するかどうかの判定に偏することなく』と書いてあるから」などです。しかし、理念どおりになっていないことが多い。重要なことは、理念ではなく、現実の採点がどうなっているかです。
 
3月27日
規範と事実が重要だ、ということも、それが「法的三段論法の大前提と小前提に当たるから」という理念で説明可能です。しかし、それにはあまり意味はありません。「原理原則から規範を導き出す過程こそ法的思考の本質である。従って、趣旨からの理由付けが重要だ。」ともいえるからです。
 
3月27日
当サイトが繰り返し規範と事実が重要だ、と言っているのは、「法的三段論法の大前提と小前提に当たるから」ではありません。再現答案等から、規範と事実に異常な配点があるということが、わかっているからです。
 
2016年03月28日(月)2 tweets
 
3月28日
『2016年03月27日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/43576229.html…
 
3月28日
全体を読む必要はありませんが、「Ⅴ.日本法への示唆」の項目(129頁から135頁まで)だけは、論文対策としても役に立ちます。一読しておくとよいでしょう。
株主提案権の在り方に関する会社法上の論点の調査研究業務報告書
http://www.moj.go.jp/content/00117950.pdf…
 
2016年03月29日(火)4 tweets
 
3月29日
『2016年03月28日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/43583053.html…
 
3月29日
司法試験、特に論文では、真偽不明の様々な言説がなされます。そのような言説に出会ったときには、上位と下位の答案を比較するなどして、「現実の採点がそうなっているか」を確かめる必要があります。実際には、そのような言説の多くは、合否に何の影響もないことが多いです。
 
3月29日
その1つの例として、「接続詞を多用して読みやすくすべきだ」があります。これは、よく言われることですが、実際には、順接と逆接を間違えるような極端な場合を除き、ほとんど成績に影響がないといってよいでしょう。答案を書く際に、「最適の接続詞は何か」などと迷う時間は、ロスでしかありません。
 
3月29日
この種の無意味な言説は、答練のコメントなどでよく現れます。答練の採点者は、一定量のコメントを付す必要があるのですが、内容的なことを書くにはウラを取らなければなりません。「接続詞が適切」、「読みやすい」、「説得的」などは調べる必要もなく、適当に書けるので、多用されがちなのです。
 
2016年03月30日(水)6 tweets
 
3月30日
『2016年03月29日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/43589587.html…
 
3月30日
よく、ロー別の合格率などを一覧表にして、どこがトップだとか、どこの合格率が下がった、などと言われます。しかし、それは受験対策上はあまり重要だとは思いません。個々の学生の実力と、通っているローの実績には、直接関係がないからです。だから、当サイトではほとんど取り上げないのです。
 
3月30日
ローの実績は教育内容ではなく、入学してくる学生のもともとの実力に依存しています。下位ローは、優秀な学生が入学してこないから下位になっているだけです。だから、受験対策上重要なのはローの実績ではなく、自分の実力を付けることです。自分の通うローの実績など、気にする必要はないのです。
 
3月30日
このことは、予備組や既修・未修別の合格率を見れば明らかです。大学在学中の予備組が9割近く受かっているのは、司法試験の合格にローの教育が全く不要であることを示します。また、既修・未修の合格率の差は、入学時の実力の差をローの教育で埋め合わせできないことを示しているのです。
 
3月30日
ですから、ローを選ぶ際に、合格実績の低いところに入学すると、自分の実力が下がるのではないかとか、上位ローに入れば授業を受けるだけで合格できるようになるのではないか、というようなことは、考える必要はないし、考えるべきでもない。どのローでも、やるべきことは同じだということです。
 
3月30日
ただ、下位ローは周囲の学生の雰囲気がぬるかったり、学生の絶対数が少なくて自分のレベルが把握しにくいという面があり、そのことが、間接的に個々の学生に影響を与えているということはあるでしょう。ですから、下位のローに通っている場合は、その点にだけ注意する必要はあると思います。
 
2016年03月31日(木)5 tweets
 
3月31日
『2016年03月30日のtweet』司法試験・法科大学院(ロースクール)情報|http://studyweb5.seesaa.net/article/43594885.html…
 
3月31日
上位陣なら「そのくらい当たり前でしょう」と思っているようなことでも、下位の人だと「なんでそこまでやらないといけないんですか」、「いやぁそれは無理っす(笑)」のようなリアクションが返ってくることが多いです。この辺りの意識の違いはいかんともし難いという感じがします。
 
3月31日
下位ローに通っている人は、このことに特に注意すべきです。上位ローだと周囲に意識の高い人が多いので、「当たり前」のハードルが無意識のうちに高くなります。しかし、下位ローになると、みんなぬるま湯に浸かったような状態で楽しく過ごしている。その雰囲気に飲まれてはいけないということです。
 
3月31日
下位ローの最大の難点は、この点なのでしょう。周囲に友人ができても、「この人達のほとんどは不合格になるのだから、この人達に合わせて行動していてはいけない。」と考えざるを得なくなる。そのことが、自然な交友関係を阻害するので、精神的に辛い、ということですね。
 
3月31日
また、小規模のローだと、学生の絶対数が少なすぎて、自分がどの位置にいるのか把握しにくいというところがあります。これについては、短答過去問を解いて実際の順位とを照合したり、採点実感等に関する意見で全体のレベルを確認する、予備校答練等の順位を参考にする等の対策をとるべきでしょう。

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