令和2年司法試験・予備試験の実施日程が公表されました

1.法務省のHPにおいて、延期が決まっていた令和2年司法試験・予備試験の実施日程等が公表されました。

 

(「令和2年司法試験の実施日程等について」より引用)

8月12日(水) 論文式試験 選 択 科 目(3時間)
公法系科目第1問(2時間)
公法系科目第2問(2時間)
8月13日(木) 民事系科目第1問(2時間)
民事系科目第2問(2時間)
民事系科目第3問(2時間)

8月15日(土)
 
刑事系科目第1問(2時間)
刑事系科目第2問(2時間) 
8月16日(日) 短答式試験 憲法(50分)
民法(75分)
刑法(50分)

(引用終わり)

(「令和2年司法試験予備試験の実施日程等について」より引用)

1 試験期日

(1) 短答式試験
 令和2年8月16日(日)

(2) 論文式試験
 追って公表(令和2年10月頃を予定)

(3) 口述試験
 追って公表(令和3年1月又は2月頃を予定)

(引用終わり)

 

2.上記の公表内容には、なお書きで、「下記の実施日程については,新型コロナウイルス感染症の状況により,更に延期する場合等があります。」との記載が付されています。この点では、まだ、不確定な部分が残っているといえるでしょう。もっとも、上記の日程よりも早まるということは、おそらくはあり得ない。この点は、重要なポイントです。3か月くらい余裕があるので、とりあえず1週間ほど休んでから学習計画を組み直す、ということも可能でしょう。これは、多くの受験生にとっては、よかったと感じられることだろうと思います。

3.それから、予備試験については、まだ不確定な部分を残しているものの、短答から論文までの期間が、ほぼ例年どおりになりそうだ、ということがわかりました。そうなると、以前の記事(「令和2年司法試験・予備試験の実施延期に関する注意点」)で指摘していたような、「短答から論文までの期間が例年より短くなるので、論文の勉強を前倒しで始める必要がある。」ということには、ならないでしょう。もっとも、現時点で短答試験に余裕を持って合格できる状態にあるのであれば、残り3か月をずっと短答というのも、もったいない話です。ですので、一旦論文の勉強に切り替えて、7月くらいから、また短答に戻す、といったように、自分の現時点での実力に合わせて、学習スケジュールを考えてみるのがよいのではないかと思います。
 このスケジュールだと、予備試験の合格発表が来年の司法試験の出願期間(例年11月末から12月上旬まで)を過ぎてしまう点などが気になるかもしれませんが、おそらくは何らかの対応策がとられるでしょうから、今はそのような先のことは気にしないでおきましょう。

4.他には、真夏の暑い時期なので、例年よりも水分補給や、試験室内の冷房による温度差を考慮した服装の準備など、少し考えておいた方がよいこともありそうです。それから、盆休みの時期だったりするので、例えば、試験会場付近の飲食店などを休憩中に利用しようと思っていたら、閉まっていた、などということもあるかもしれません。一度、具体的に頭の中でシミュレーションをしてみて、必要なことは、前もって準備できるようにしておきましょう。

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