ガチ暗記する方法

 事例問題を解き、答案を書いた後の復習で、「これは覚えないとどうしようもないな。」と判断されたもの(「答案を書くことで覚える範囲がわかる」も参照)については、ガチ暗記するしかない。ガチ暗記は、「覚える対象を限定する」ことと、「常時暗記しようとする」というのがコツです。方法論の一例を示しましょう。
 まず、答案を書いた後の復習で、「これは覚えないとどうしようもないな。」と判断されたものを、メモ帳等に転記する。メモ帳等は、常時携帯して確認できるものが望ましいでしょう。手帳やノートでもよいし、スマホのメモアプリでもよい。転記するのは、規範等の全体ではなく、ガチ暗記しないとしょうがないキーワード・フレーズに限る。科目別・体型別にしようとか、キレイに枠で囲ってまとめようとか、そういうことは考えない。例えば、以下のような感じです。

【メモの例】

反抗抑圧

背信行為と認めるに足りない

刑事責任追及のための資料収集に直接結びつく作用

実社会生活に交渉

不特定多数者の具体的利益 個々人の個別的利益

 これを、空き時間に常に思い出そうとする。「えーと、今暗記メモに書いてあるのは……反抗抑圧、背信行為と認めるに足りない、刑事責任追及……なんちゃら作用……なんだっけ?あとは原告適格のやつ……不特定多数者の具体的利益と個々人の個別的利益!あともう一個はなんだっけ?」というような感じ。信号待ち、レジ待ち、電車の中、トイレの中、食事中、入浴中……、様々な状況でやれるはずです。そして、一通り想起した後でメモを確認する。「あー資料収集に直接結びつく作用か!あと、私文書のやつもあったのか。」という感じです。それで、覚えたやつは削除する。「すぐ忘れちゃうかも。」と不安になるかもしれませんが、一度覚えたら躊躇なく削除します(※)。忘れていて書けないことがわかったら、その段階でまたメモすればいい。
 ※ 直前期を意識する段階になったら、科目別にファイルを作成して、削除する内容をコピペして保存しておきましょう。そして、機会をみつけて、科目ごとに確認してみる。そこには、過去に一度覚えたものが雑然と記載されているでしょう。改めて見たときに、全然思い出せないものは、上記の覚えておくリストに復活させる。既に記憶に定着しているものは、その科目別ファイルから削除する。そうすると、最終的に、直前期に確認しておきたいものだけが残ります。直前期に、それを見る。試験室内では電子機器が使えないので、試験室内で見る予定なら事前に印刷して持っていく。こうしておけば、分厚いテキストを試験当日に持って行かなくて済みます。(2024年3月追記)

【メモの例】

刑事責任追及のための資料収集に直接結びつく作用

実社会生活に交渉

 まとまった時間があるときには、ひたすら問題を解く。そうすると、復習の段階でガチ暗記しないといけないやつが増えます。例えば、行政法で違法性の承継の問題を解いたりしたら、こうなるかもしれません。

【メモの例】

刑事責任追及のための資料収集に直接結びつく作用

実社会生活に交渉

同一目的達成一体的 両処分結合初めて効果発揮 先行処分手続保障 たぬき

先行処分知りえない 後行処分初めて不利益現実化 争う合理性

 今、これを見ている人は、「これだけじゃわかんねーよ。」と思うかもしれませんが、書いた本人は実際に問題を解いて復習した後の段階なので、これでわかるのです。自分だけがわかればよい。こうして、ガチ暗記メモは新陳代謝され、常に今現在一番覚えようとすべきものがリストアップされている状態になります。そして、常時これらを思い出そうとすることで、日々の生活を送りながら、「暗記しまくりんぐ」が実現される。まとまった時間を「覚える勉強」に投入して、インプット教材を漫然と眺めているだけでは、何時間やっても覚えるべきものを覚えることはできません。

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